住まいnet新潟 vol.21 (P98〜)掲載情報

dwarf/(株)別所材木店

ワイルドなアメリカンスタイルの家

「昔からアメリカの文化が好きだった」というIさん。新築した住まいは
ワイルドとビンテージをまぶした「男前な」テイストで統一された。


 絵本やアメリカの映画に出てきそうな三角屋根の一軒家。延床面積約21坪とコンパクトな住まいだが、庭に面して広いカバードポーチが設けられ、それがアメリカらしさを伝えている。そのポーチの先には、I邸の大きなポイントである土間。一角には薪ストーブが置かれ、積み重ねられた薪や壁のブリックタイルと相まってラフな雰囲気だ。「ベルが入ってきてもいいように、土足でも入れる空間が欲しかった。あと、実は日本の昔の家も好きで、単純に土間はかっこいいと思っていた」とIさん。設計した別所社長にとっても、土間は願ってもない条件だった。「ワイルドなイメージに合うというのはもちろんですが、薪ストーブのある暮らしには理想的。木切れや燃えかすが出ても、掃き出せばいいですから。これまでも薪ストーブには土間、と何回か提案してきましたが、やっと実現しました」と言う。ガラス戸を開け放てば、土間は大きくポーチとつながって、室内でありながらも屋外の雰囲気。「もともと外にいるのが好きで、くつろぐのも家の中より外だった」というIさん。冬は薪ストーブの前は定位置だが、「暖かくなったら、ガラス戸を開け放してベルと遊んだりくつろいだりしたい」と、今から楽しみにしている。

 さて、Iさんの求めるイメージを実現するためには、テイストに合わせた素材のセレクトと、徹底した施工が不可欠だった。リビングの壁には無垢のスギ、キッチンカウンターには古材。さらに一部の壁に使われている下地材は白くラフに塗り、階段のステップにはアメリカンタッチの図柄を描いた。別所さんによれば「木は、上から色を塗ったり、エイジング加工を施すとしても無垢材が基本。さらにエイジングも、建物の年代に合わせることで『~風』とか『~調』ではない空間が生み出せます」。

 実はIさんは、欧米では以前からブームになっている電子タバコの輸入販売を手がけるという一面を持つ。薪ストーブを前にソファに座り、手には電子タバコ、傍らには犬のベルを構えたIさんの姿は、住まいとライフスタイルが見事に一致して、とても小気味いい。

      ポーチを横切って玄関へ。白い玄関ドアが赤に映えている

壁にブリックタイルを貼った土間。玄関ともひとつながりになっている

ガラス戸を開け放つと、土間はポーチとつながる。一緒に住んでいる犬のベルが入ってきてもいいようにモルタルの土間を選択したという

「ワイルドなカリフォルニアスタイル」というキーワードに沿って選んだ古材やブリックタイル、家具が融け合うLDK。床材はオーク。天井の柱はあえてむき出しにしてテイストを合わせた

吹き抜けの土間を2階の寝室から見下ろす。無垢の木、ブリックタイル、ラフに塗った壁、床のモルタルがワイルドな雰囲気を醸し出している

キッチン横には階段、その下には収納。正面の壁はOSBボードを張り、上からグリーン系の塗料をラフに塗っている

寝室は2階に。三角屋根の勾配をいかした屋根裏部屋のような雰囲気。白くペイントした木と無塗装の木をモザイク状に張っている

土間からポーチを見たところ。フラットにつながるポーチの向こうには、愛犬の緑色の小屋があり、こちらはIさんの製作

洗面まわりも同じテイストで統一。洗面ボウルをはめ込んだ木の洗面台はオリジナルで製作

ビルダー情報

会社名 dwarf/(株)別所材木店
代表者名 別所 征太郎
建築業許可番号 一般建設業 新潟県知事許可(般-23)第13552号、宅地建物取引業 新潟県知事(5)第3782号、建築士事務所登録 新潟県知事登録第9082号
所在地 〒9500211 新潟県新潟市江南区横越川根町1-9-31
電話番号 025-250-5149 FAX番号 025-250-5189
営業時間 定休日
設立 昭和35年12月28日 資本金 1,000万円
業務内容 注文住宅、企画住宅、リフォーム、生活雑貨販売、建材販売
取扱い工法 木造軸組工法
価格の目安
アフター保証
取扱いエリア 下越〜中越
取扱い坪単価 40〜70万未満 施工実績
ホームページ http://www.dwarf-hus.jp
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