住まいnet信州 vol.30 (P154〜)掲載情報

(株)哲・Braveデザイン工房

家と土地と、郷里への思いを
親から託された長男が
家族といま分かち合うもの

人が建築士をプロと認めるのは、
風や光、眺めなど敷地の環境に応じて
自分たちの夢を叶える
ベストな提案をしてくれるからだ。
まして長年住み継いできた土地に
新しい家を建てるなら、
その土地への家族の思いも設計に織り込んで、
自分たちのこれまでとこれからの物語を
分かち合える場をつくりたい。
それを可能にするのがプロなのだ。

 このお宅が出来る前、この場所にはご主人の実家があった。生まれ育った愛着ある家だったが、冬の寒さは少々堪えた。使い勝手も良いとはいえない。成長期の子ども2人のことも考えれば、今が建て替え時と夫妻は決意する。両親と6人で暮らす家をである。
 現地を訪れた哲・ Braveの堀内氏は、東側に南アルプスを見晴らす絶好のロケーションに感動し、開けた丘のように伸びやかなこの敷地を生かすよう提案する。実は氏に言われるまで、家族はその眺めの良さに気付いていなかった。もちろん南アルプスがそこに構えていることは知っている。しかし、旧宅はその向きが壁だったから、日々の暮らしの中で意識することがなかったのだ。
 LDKを東側に向け、開口を大きくするプランはこうして生まれた。前面にはさらに広いウッドデッキを設け、暮らしの幅を広げている。 ……続きは誌面でどうぞ

もともとご主人の実家があった土地に2世帯住宅を建て替えた。手前の植栽や庭石は旧宅にあったままだが、新しい家ともうまく馴染んで、家族と家の歴史を思わせるアプローチとなった。

キッチン、ダイニング、リビングがまっすぐ連なるLDK。南アルプスの眺望を第一に考え東向きにした。一方、南側の開口部はテレビの上の小窓のみ。内装は木をふんだんに使ったぬくもりのある空間に、ご主人たっての希望で導入した薪ストーブがでんと構えている。

リビングは家族5人で広々と使える。眺望がよく敷地の広い東側は開口を大きくし、アプローチのある西側は人が通るため、視線が気にならないよう窓をハイサイドにした。

LDKと調和するように、和室には太い柱を設けず、天井部分も開けた。障子はコーナーの2枚とし、その他はガラスを採用。すっきりとしてモダンな印象だ。

眺めがよく開放的なリビングダイニングは、優れた断熱性能のおかげで冬は暖かく、夏は風がよく抜ける。1年を通じて快適だから、ここに家族が集まるのが日常になったそう。

吹き抜けに設けた階段。2階建て部分の階下は玄関とカーポートなので、2階の床をなるべく低い位置まで下げた。1階と2階との垂直距離が小さい分、縦のつながりの一体感が生まれた。アイアンの手すりもデザインのポイントになっている。

子世帯だけの時間も大切にできるよう、2階ホールにセカンドリビングを設けた。インテリアは奥様の要望でアジアンテイストに。

ベランダに出る窓も開口が大きく、布団を干す際も便利。

ビルダー情報

会社名 (株)哲・Braveデザイン工房
代表者名
建築業許可番号 一級建築士事務所/長野県知事(上伊)A第51151
所在地 〒3994117 長野県駒ヶ根市赤穂1238-6
電話番号 0265-81-4531 FAX番号 0265-83-1772
営業時間 定休日
設立 資本金
業務内容
取扱い工法 CM方式(直営工事)
価格の目安
アフター保証
取扱いエリア 中信・南信・全県(設計監理のみの場合)
取扱い坪単価 50〜70万円 施工実績
ホームページ http://www.tetu-brave.com
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