住まいNET信州 vol.24 (P128〜)掲載情報

(株)哲・Braveデザイン工房

のびやかな景観によく似合う
小さくも開放的な住まい

平屋のようにシンプルでボリュームも抑えながら、家族4人がのびのび過ごせる開放的なLDKを確保した住まい。しかも、各々のプライベート空間にもしっかり配慮した。家族の暮らし方と想いに寄り添った柔軟な提案がそこかしこに生きている。

 中央アルプス山麓、畑地や牧草地が広がるゆったりした風景の中にこの家はある。冬、西側の山々から吹き下ろす風は冷たいが、家の中は外の寒さを感じさせない。南に面した大きな開口からたっぷりと日が差し、春の陽気を思わせるように暖かい。
 以前同じ場所にあった古くて大きな家から建て替えた。「同じ場所に建っているとは思えない」、そう施主のKさんは言う。前の家は寒くて暖房費もかさんだ。今は、放射冷暖房も手伝って、余分な手間やお金もかけずに快適に過ごせる。こんなに開放的な空間なのにというのが、家族の驚きの理由だ。
 一見平屋かと思うが、実は北側半分が2階建てになっている。1階の天井高を低くして建物全体のボリュームは抑えながら、LDKを吹き抜けにし、仕切りも少なくして、家全体に一体感をもたせた。
 この家に暮らすのは女性4人。親子姉妹の間柄だから気兼ねなく暮らせる。当初施主のKさんは、平屋にしようと考えていた。だが哲Braveは、4人それぞれの個室を確保するなら、コスト的にも2階建てが有利だと提案した。小柄な家族なら、小さめのスケール感で設計しても、工夫次第で開放感のある家になると考えたからだ。

南側に開けた見晴らしのいい立地を最大限に生かし、生活の中心であるLDKをいちばんいい場所に置いた。ダイニングテーブルの横の線、冷暖房パネルの縦の線が、建坪以上に空間の広がりを感じさせる。

構造上は2階建てだが、1階の天井を低く抑えて、平屋のように見せている。LDKは吹き抜けなので開放感があり、余分な仕切りもないせいで2階との一体感もある。

階段脇には、放射冷暖房のパネルを設置。快適な室内空間をつくるという本来の機能に加え、吹き抜けのアクセントとしても、プライベート空間を見せすぎないブラインドの効果もある。

キッチンに連なるダイニングテーブルでは、家族4人がゆったりと食事できる。キッチンに立つ人との会話も自然と弾む。

2階ホール。アイロンがけや物干しなど家事スペースとしても便利なスペース。カウンターは折りたたみ式で、天井のレールにカーテンをつければ、簡易的に一部屋として使うこともできる。

冬の低い日差しは、LDKの奥までしっかりと差し込む。寒冷な土地だが、快適に過ごせる。

ダイニングテーブルは、キッチンの正面まで同じ平面でつながる。お客さんが来たときは、ここも有用に使える。

キッチンの通路は広く確保し、使い勝手がいい。左の食器棚、吊り棚も造作したオリジナル。

玄関正面には大型のシュークローゼットを設けた。女性4人分の靴もしっかり収納できる。

ビルダー情報

会社名 (株)哲・Braveデザイン工房
代表者名
建築業許可番号 一級建築士事務所/長野県知事(上伊)A第51151
所在地 〒3994117 長野県駒ヶ根市赤穂1238-6
電話番号 0265-81-4531 FAX番号 0265-83-1772
営業時間 定休日
設立 資本金
業務内容
取扱い工法 CM方式(直営工事)
価格の目安
アフター保証
取扱いエリア 中信・南信・全県(設計監理のみの場合)
取扱い坪単価 50〜70万円 施工実績
ホームページ http://www.tetu-brave.com
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