子どもたちの歓声と、木の香り。
すみずみに笑顔が宿る住まい。

以前は地方都市で暮らしていたKさんご家族。3人のお子さんをよりよい教育環境で育てたいという思いから、長男の小学校入学を機に札幌の文教地区に新居を建てた。
「それまで賃貸マンションだったので、いつも足音などに気を遣っていました。新しい家は、子どもたちが思いきり走り回ってのびのび暮らせる空間にしたかったんです」。そんな奥さまの言葉どおり、室内にはわんぱく盛りの好奇心をくすぐる工夫がいっぱいだ。中でも目を引くのが、2階リビングと3階を結ぶ吹き抜け空間に備えられた、木製の昇降ポールとカラフルなクライミングウォール。わが子には家の中でも全身を使って遊び、たくましく育ってほしい。そう願う親の愛情が形になったのだ。これらの“遊具”は学校の友だちにも大人気で、いつもにぎやかな笑い声が絶えないという。
リビングからダイニング、キッチン、ユーティリティまで回遊式につながる動線も、彼らにとっては格好のランニングコースとなった。また、食卓テーブルの後ろに色別のロッカーを設置したり、吹き抜け上部を木製格子にして、リビングと子ども部屋とのつながりを持たせたり。家のどこにいてもみんなの気配を感じられるのも、この家の楽しさだ。