格子が光を操る陰影に満ちた住まい

外階段のあるデッキが目を引く一軒家。木の格子は、外からの視線を遮りながら心地よい眺めと大きな開放感をもたらしてくれる。コンパクトな空間に、光と風、遊び心が詰まっている。

　結婚を機に家を考え始めたＳ夫妻。「車で走っている時に良さそうな空き地を見つけて。ちょうどその近くでやっていた完成見学会に軽い気持ちで行ってみました」。機能的でコストを抑えた家だったが、自分たちの思い描く住まいとは違う、と即座に感じた二人は、この時点で住宅雑誌を入手し、検討を始めた。そして気になるビルダーをいくつかピックアップし、完成見学会へ。「こだわりたかったのはデザイン。一言でいえば、かっこいい家が欲しかった」。同じ思いを抱いていた二人は、グリーンハウスシミズの見学会で「これぞ」と思う家に出合うことになる。「無垢の木を使いながらモダンに仕上げていて、素敵だと思いました。イメージ通りというよりイメージ以上。造作家具も得意と聞いて、統一感のある家ができるはず、と思ったのを覚えています」とご主人は振り返る。さらに同社で土地の世話や銀行とのやりとりも全部任せられる、と聞いて心強さが増した。土地から入手しなければならなかったＳ夫妻にとって、初めの一歩からゴールまで伴走してくれるプロは願ってもない存在だったのだろう。「私たちも初めて知ったんですが、土地の売買には煩雑な業務が多い。そうしたことをすべて任せられたおかげで、建物に集中できました」と二人は口を揃える。求めるイメージをどう実際の住まいに落とし込むか、好きなデザインの世界に思う存分没頭しながら、清水裕一社長との楽しい打ち合わせが始まった。