カッコよさの決め手は「コントラスト」にあった

光と影がおりなす陰影。対照的なカラーのコンビネーション。
視覚的な“メリハリ”というスパイスを上手にきかせてあげたら
シンプルな空間はより輝きを放つ。

　「せっかく一生モノとして建てるわけですから、他にはないカッコいい家にしたかったんです。どうです？実際カッコよくないですか？」
　開口一番、満面の笑みで話しかけてくれたAさん。そんなご主人を赤ちゃんをあやしながら横で見つめる奥様の表情も笑顔。ご夫妻の新居への愛着と、若い家族の穏やかな暮らしの一端が、早くも垣間見えてくる。
　松代のガス会社で働くAさん。以前から、地元の熊木住建のスタッフとお付きあいがあり、彼らのつくる家にも惚れ込んでいたのだそう。
冒頭のセリフにある「他にはないカッコよさ」への自分なりのイメージを伝えたあとは、プロであるスタッフに一任した。
　「Aさんの家に対するアツい思いが伝わってきましたからね、僕たちも力が入りましたよ」とプランナーの森泉さん。設計を行う熊木専務らとともに、期待を上回るものにして驚かそうと、プランの細部にまでこだわった。
　「任せられたといっても、こちらからの提案に対してはっきりした○×の答えがあり、それが一貫してブレない。時には僕たちが思い付かない変化球も投げてくるので勉強になりました」（森泉さん）