住まいnet信州 vol.32 (P80〜)掲載情報

工房信州の家/(株)フォレストコーポレーション

伊那谷の暮らしと景色に調和する家

田舎暮らしをするなら、その土地に馴染む家にしたいと思う。
外観や素材に配慮することも大事だけれど
コツは、人と人の心に橋を渡すつもりで、
家を外に向かって開き、つながる工夫をすること。
たとえば土間サロンや、縁側みたいなデッキのような。


 初冬、ほうぼうの農家の軒先やビニールハウスにできた柿すだれが、小春日を受け光っています。木に残ったまま収穫されずにある一つ二つは、来年も変わらぬ実りをと願う木守柿でしょう。その熟しきった実の上の空のなんと高く青いこと。陽気に誘われウッドデッキに腰掛けると、庭の先にある田には稲の切り株にひこばえの若い緑が見えました。早朝、天竜川からのぼった霧も今はすっかり晴れ、南アルプスが正面に構えています。お昼の時分を知らせる合図なのか里のお寺の鐘が一つ、響いてきました。
 そんな、いかにも伊那谷らしい風景の中にあるF邸。傾斜の緩い切妻屋根をいただく平屋は、気候も地形も穏やかなこの地方によく似合っています。
 敷地はもともと、ご主人の祖父の家や蔵があった場所。カエデやツバキ、マツ、キンモクセイ、イチジクなど、もとからあった木はなるべく残しました。特にFさんが親しんできたのが、家の正面にあるウメ。今でも大きな実がたわわに実ると、お母様が摘んでせっせと梅干しや梅酒にしています。
「新築のお宅って、よくシンボルツリーを植えますよね。うちではこの梅の木かな」
 建てた家より、お施主さんよりも長生きしているシンボルツリーなんて、羨ましい限りです。 ……続きは誌面でどうぞ

リビングは、フルオープンサッシを介し、ウッドデッキや屋外へと緩やかにつながる。生活スペースだけでなく、気持ちも広がり、外とつながる。

日だまりが心地よいリビング。薪ストーブの赤がアクセントになっている。これに合わせて炉台のレンガを調達し、ギャッベもあつらえた。

キッチン周りは広々とって、背面には建具職人による造作収納を入れた。カウンターは大工による手づくり。「階段がなく、まっすぐでシンプルな動線が使いやすい」と奥様は言う。

リビングダイニングは、床にカラマツの無垢材、天井にはスギ板を張った。壁は珪藻土の塗り壁。この家に暮らしてひと月で、お嬢さんのアトピーが治ったという。

ゲストルームとしても使う和室。モダンであり和の折り目正しさもある。つり棚の下の窓からは良く風が入り、夏心地よい。

子ども部屋には、引き戸の収納の他ロフト収納も設けた。子どもには秘密基地みたいで楽しい。

洗面所は、お嬢さんが成長した時のことを考え、母娘2人が並んで身支度できるように横長につくった。

玄関を入って右手にある土間サロン。回覧板をもってきたご近所さんと、ちょっと話すのにもちょうどいい。

ビルダー情報

会社名 工房信州の家/(株)フォレストコーポレーション
代表者名
建築業許可番号 長野県知事(特-19)2990号
所在地 〒3960027 長野県伊那市ますみヶ丘7352-1
電話番号 0265-73-8333 FAX番号 0265-73-8061
営業時間 定休日
設立 資本金
業務内容
取扱い工法 エアパスソーラー工法
価格の目安 平均的坪単価 60〜80万円以上
アフター保証 お引渡し後の訪問(1・2・6ヵ月)と、定期点検(1・2・5・10年)
取扱いエリア
取扱い坪単価 施工実績
ホームページ http://www.kobo-shinshu.com
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