住まいnet信州 vol.26 (P92〜)掲載情報

(株)マルアサ工房

田園に佇む「森暮らし」の家

二人暮らしには広すぎる家を片付けて、
好きなことを存分に楽しむための住まいを建てた夫妻。
「人生の第二章」を始める新たな舞台は、
田園のただなかにありながら、清新な森の空気に満ちていた。


「子どもが巣立ち、親を見送って二人暮らしになったら、古くて広すぎる旧宅の不便さや、物の多さが気になって。必要なものだけ残して小さな家に住もうと考えたんです」と話すKさん夫妻。機械エンジニアとしての会社員生活を全うし、趣味だった森林インストラクターの活動に本腰を入れ始めたKさんと、料理が得意でもてなし上手な奥様。小さくて、暖かくて、できれば森の中にいるような木づくりの家を――。そう願う二人が出合ったのがマルアサ工房だった。
 同社の社長、朝倉さんの自宅兼展示場を訪れたKさんは、「一目惚れ。以前からログハウスに憧れていましたが、趣味性の高いデザインと便利な住み心地をハイレベルで両立させていて、技術の高さが見てとれました」と元エンジニアらしい感想。奥様も「朝倉さんや奥様の人柄が本当に素敵で。こちらの相談にすごく誠実に応じてくれたのが印象的でした」と話す。
 実はK邸、ログハウスとして画期的な試みがなされている。それは国産のスギとヒノキのログを交互に積み重ねた構造(壁)。「スギだけよりも耐久性が増し、ヒノキオンリーより低コスト。なにより森が大好きなご夫妻に、国産材の魅力を存分に楽しんでもらいたくて」と朝倉さん。もちろん住宅としての機能性も充実。旧宅でも愛用していた薪ストーブと家具を据えたLDKを中心に、寝室、水周り、奥様お手製の漬物や果実のシロップ漬けがたっぷり収まるパントリー、客間を兼ねた和室をそれぞれ最短距離でつなぐ間取り。コンパクトなスペースを、建物の端から端までひと続きに見せた大屋根が実面積以上に広く感じさせてくれる。

愛用の家具が新しい家に落ち着いた趣を添えるリビング。限られた空間を広く使えるように各部屋のドアは引き戸を採用し、デッドスペースを極力減らしている。

10年以上をともに暮らしてきた愛用の薪ストーブも新居へお引越し。これ一台ですべての部屋が十分に暖かい。

室内にいながら外に積んだ薪を直接薪ストーブにくべられる絶妙なレイアウト。最小限の窓の開閉ですむよう、脇には小さな引き違い窓を、上と下に設置した。

国産の赤みがかったスギと白い木肌のヒノキが美しいボーダー模様を描く意匠性にも注目。日本人には馴染み深い木の芳香と素材本来の美しさを味わえる。

I型のキッチンに、旧宅でも愛用していたカウンターを組み合わせた。「全部新しいのは落ち着かないから、大切な家具は連れてきました」と奥様。

リビングから階段を上ると、KさんがDIYで設えた広い屋根裏へ。山歩きの道具を置いたり、ストーブの暖気に包まれながらの読書もいい。

玄関側の屋根裏にも小窓を設けて、家の四方から自然光を取り入れる。レッドパインを全面に張った天井が優しい印象。

夫婦の語らいはこれからの希望に満ちて。ストーブと日差しのぬくもりに包まれた、優しい時間が流れる。

ビルダー情報

会社名 (株)マルアサ工房
代表者名 代表取締役 朝倉 昇
建築業許可番号 長野県知事 第18975号
所在地 〒3860602 長野県小県郡長和町長久保881-4
電話番号 0120-696935 FAX番号 0268-68-4588
営業時間 8:00~17:00 定休日 なし(年中無休)
設立 1973年7月 資本金 1000万円
業務内容 ログハウス・設計・販売・施工・保守・管理、各種建築・リフォーム・塗装・土木
取扱い工法 ハンドカットログハウス・マシンカットログハウス(D型/角型/丸型)等
価格の目安 平均取扱坪単価40万円〜70万円未満
アフター保証 完成引渡保証〈ビルダー共済会〉、住宅瑕疵担保責任保険〈(財)住宅保証機構〉、地盤保証〈(財)住宅保証機構〉
取扱いエリア
取扱い坪単価 施工実績
ホームページ http://www.maruasa.co.jp
▲ページの先頭へ