アーチの木窓が似合う ナチュラルな家

まるで外国にいるようなアーチの木窓があり
南側の大開口からたっぷり注ぐ太陽がＬＤＫを満たす。
LDKは明るくて、可愛らしくて、心ほぐれる。
無垢の木など良い素材を使い、ナチュラルでシンプルな
空間づくりにこだわった住まい。


　伊那谷の山並みや広い空によく似合う家だ。屋根が大きく張り出した南側からは一見平屋かと思う。そのおおらかな風情は、きっと住む人に通じているはずだ。 　
　まわりの風景に馴染みながら、洋のデザインを上手に取り入れているのも特徴で、そのキーになっているのがたとえばアーチのデザインである。軒下に施したゆるやかなライン、隣室へ行く室内では壁の抜き方、そしてキッチン後ろの窓。木製サッシとそれを囲む木枠が、まるで額縁みたいに外の景色を切り取る。そのアーチに囲まれたLDKは明るくて、可愛らしくて、ほっとできて。ヨツールのストーブの炎を見るうち、海外リゾートのコテージにいるみたいに思えてくる。 　
　でも輸入住宅をそのまま建てたような不自然さ、軽薄さがないのは、片桐建設の設計力、施工力だろう。 　
　ずっと家を建てたいと考えていたI夫妻は、3年ほどかけて30社以上の物件を見たという。中でも片桐建設で実際に建てられた家は、モデルハウスと遜色ないほどに完成度が高かった。家具や建具に至るまでオリジナルにこだわる点にも信頼が置けた。何より、片桐会長の家づくりへの心意気に惚れ込んだ。 　
　印象的なアーチのデザインも含め、チェリー材の建具へのこだわり、ペラ（アメリカの木製サッシ＆ドアメーカー）の木窓の選択などは全部奥様によるものだ。いわばこの家の意匠担当。乗馬が趣味という奥様ゆえ、さすがはスローライフの勘どころを押さえている。