イチノイエ/(株)熊木住建

型破りな家
年、家づくりの現場に携わってきた立場だからこそいえる、
今、本当に建てたい、住んでみたい家とは?
工務店を率いるプロが自邸のために選んだ手法は、
これまでの既成概念にとらわれず、自由かつ大胆に遊ぶ!というスタイルだった。
住宅のプロが建てる自邸、と聞くだけで否応なしに期待が高まるものだが、目の前に現れたのは、期待を軽々と上回るほど洗練され、上質感漂う空間だった。
この家の施主は「熊木住建」専務であるKさん。自身も設計プランニングを行うKさんだが、あえて今回、設計は外部の建築家に協力を依頼した。その理由は「自分自身の、また会社全体の既成概念を打ち破る家をつくりたかったから」。
「長年家づくりに携わってくると、どうしても自分たちの『型』ができてしまう。今回はそれを取り払うチャンス。自分の発想にないものを見てみたかったので、設計はほぼ預ける形で進めました」
台形状の角地。その変形の土地をいっぱいに生かしつつ、屋根にも緩やかな勾配を設け、縦横に伸びやかに広がる内部空間を実現した。1階は吹き抜けの圧倒的な開放感に加え、窓の位置、透かしの階段、完全に隠れてしまう引き戸などを効果的に配することで、実際の数字以上の広さを体感。2階は、屋根の高さを利用したスキップフロア構造となっており、居室と居室のつながりにドラマチックな変化をもたせている。
「1階と2階のスタイルの違いを含め、昼と夜の表情、光と影、開くところと閉じるところなど、一つの家のなかでメリハリを感じられるようにしています」とKさん。

南側一面の開口部。昼間は明るい日差しを取り込み、夜間には中の風景を絵のように浮かび上がらせる。

台形の建物の形状そのままに無駄な空間を省いた1階フロア。床に使用したオーク材やスギの柱、キッチン周りのレッドシダーなど上質な天然素材が、シャープな雰囲気に柔らかさをプラスしている。

小さなお子さんもいることからフローリングの一画に畳スペースも。接する壁だけ真壁に仕上げつつ、うまく全体に馴染ませている。

夜にはがらりと雰囲気を変える室内。ダウンライトをメインに必要最低限に抑えた照明が落ち着きを与える。木製ルーバーのスリットの影も印象的。

木製パネルが個性的なキッチンは「ウッドワン」。食器などの収納や冷蔵庫は、背面の3枚の木製スライドドアの裏にすっきり一括収納。

あえて廊下にせず木製ルーバーにすることで、室内の印象は大きく変わる。2階の部屋の扉は赤・青・黄とポップなカラーリングに。

主寝室の奥にはたっぷり広めのウォークイン・クローゼット。仕切り壁の上部に隙間を設けて圧迫感を感じさせないように。壁の色も扉とコーディネート。

ゆったり取られた2階の洗面を挟んで、二つの部屋がスキップ状に結ばれる。段差を設けることで各室の独立性も高められる。
ビルダー情報
会社名 | イチノイエ/(株)熊木住建 | ||
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代表者名 | 代表取締役 熊木 宏行 | ||
建築業許可番号 | 建設業許可番号/長野県知事許可(般-24)第15614号、二級建築士事務所登録/長野県知事登録(長野)A第53241号、宅地建物取引業者免許番号/長野県知事 (2) 第5081号 | ||
所在地 | 〒3811231 長野県長野市松代町松代906 | ||
電話番号 | 0120-596903 | FAX番号 | 026-278-2672 |
営業時間 | 定休日 | ||
設立 | 昭和56年6月 | 資本金 | 1,000万円 |
業務内容 | 木造注文住宅の設計施工、建築全般の増築・リフォーム、自社ブランドの商品開発・販売、建築設計事務所、宅地建物取引 | ||
取扱い工法 | 在来軸組工法 | ||
価格の目安 | 平均的坪単価 30万円〜60万円未満 | ||
アフター保証 | 住宅瑕疵担保責任保険〈(株)日本住宅保証検査機構〉、地盤保証、引渡し後の定期点検(6ヶ月・1・2・5・10年) | ||
取扱いエリア | |||
取扱い坪単価 | 施工実績 | ||
ホームページ | http://www.ichinoie-kumasan.com |