住まいNET信州 vol.24 (P146〜)掲載情報

更級圭建築設計(株)

無理をしない。
お互いが楽しむ――
建築家が提案する
これからの二世帯住宅。

家の老朽化に、親の健康、代々住み継がれてきた土地、
そして自分たちの仕事や暮らし。
これからを考えたとき誰と、どこで、どう住むかは
誰もが避けては通れない課題。
ここに建築家が示した一つのケースは、
新しい家族の住まい方の大きなヒントになるだろう。

 古くは街道沿いの「番所」でもあったという由緒あるTさん宅。築80年を超える旧宅の建替えを機に、二世帯という住まい方を選んだ。
 広い敷地を生かして、東西にゆったりと配置された建物。中央の共有エントランスを入って、左手にご両親の居住空間。こちらは土間のある広い居間を中心とした平屋建て。そして、右手に息子さん夫妻が暮らす二階建てスペース。 それぞれの空間は、ウッドデッキを挟んで、 付かず離れず、緩やかな距離感を伴いながら一つに結ばれている。
 住まいづくりを主導したのは、息子さんご夫婦。同世代である更級圭建築設計のオリジナリティに惚れ込み、自分たちの思い描く暮らしのイメージを伝え、納得のゆくまでプラン作成を繰り返した。ただし、ご両親を置いてきぼりに進めた訳ではない。なるべく一緒に実際の建築事例を訪ね、建築士とのコミュニケーションも図れるよう配慮した。「俺たちはまあ、お任せだから……」 そうつぶやくお父様だが、 満足しているご様子がその笑顔に滲んでいる。

息子さん夫妻の暮らす棟は二階建て。吹き抜けのリビングに、高さのあるコーナー窓から穏やかな日差しが差し込む。

「階段は一つの見せ場。真っ先に配置を考える」と更級氏。壁に沿わせずに空間を貫くように置き、存在感を際立たせた。

もともとインテリアに関心の高かったご夫妻。更級氏の得意とするシンプルモダンな空間に、自分たちの好みのアイテムを合わせてコーディネートを楽しんでいる。薪ストーブはご主人のたっての希望で。

2階の廊下はキャットウォークスタイルにすることで吹き抜けをより効果的に。

デッキに面した扇型の部屋は、客間を兼ねた仏間。あくまで和の趣がありながらギャラリーのように静謐な空間は、二つの異なる外観を結び合わせる「芯」のような役割を果たしている。

一部、畳のスペースも欲しいとのリクエスト。フローリングの洋間との切り替えのため、壁に半円の意匠を施したり、襖の代わりにブラインドを設けるなどの工夫も。

二つの居住空間をつなぐウッドデッキ。上部に洗濯物を干せるバルコニーを。

ゆったり設けたエントランス。ご両親の居間へは土間伝いに土足のまま回れる。

屋根の形状そのままに大きく取られたご両親のリビング。ご近所付合いが多いご両親のため、土間を縁側代わりに使えるようなプランに。

ビルダー情報

会社名 更級圭建築設計(株)
代表者名 更級 圭
建築業許可番号 一級建築士/長野県知事(長野)A第35083号、一級建築士事務所/長野県知事(長野)A第81111号、建設業許可番号/長野県知事 許可(般-25)第24568号
所在地 〒3812215 長野県長野市稲里町中氷鉋563-2
電話番号 026-214-1018 FAX番号 026-214-1018
営業時間 定休日
設立 資本金
業務内容
取扱い工法 木造在来軸組工法、2×4工法、S造、RC造
価格の目安 平均的坪単価 50〜80万円以上
アフター保証 住宅瑕疵担保責任保険、地盤10年保証
取扱いエリア
取扱い坪単価 施工実績
ホームページ http://kei-sarashina.jp
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