Imagine
我楽の家、その美しきバランス。

我楽（ガラク）の家を訪れると絶妙なバランスが生み出す心地よさに出会います。かっこいい…と思わずもらすため息と知らぬ間に整ってゆくゆるやかな呼吸と。Imagine（イマジン）、想像してみて…。子どもが色鉛筆で描くような、木のおもちゃにありそうな、そんなシンプルなカタチでたたずむ家へ。我楽の家を感じるショートトリップ、今回もはじまります。

まず驚いたのが——、平屋である、ということでした。住宅が並ぶ一角のTさん邸。穏やかに平和そうに、その平屋はありました。もしかしてお店なの？？一瞬の「？」を感じるものの、玄関の扉のしゃれた表情、そこから「こんにちは」と出てきてくれた住み手のやさしい笑顔を見たら、そこが我楽の家であることはすぐにわかりました。もちろん、家と家族を愛する人の住まいとして。
さっそくTさんの奥様に家の中を案内してもらうと、その動線はあまりにもシンプル、そのうえ何だか気分がいい！玄関からすぐの場所に並ぶのは2つの子ども部屋。右手に行けばリビング、ダイニング、キッチン。玄関から左手奥はご夫妻の寝室です。あとは風呂とトイレ。そして、ご夫妻それぞれの要望によって生まれたという空間が2か所…。体が抵抗なく動く感覚にさりげない心地よさを感じながら、ああ、これが平屋である良さなんだ！と気づきます。空気のようにその存在に気づかないけれど大切なもの…、それは本来、人の自然な動き、まさに動線にも求めるべきことと知る思いです。