さりげなく凛として
素材の本質が美しくなじむ家

樹凛建築事務所の設計らしい知性と温かみに加え、グレード感やダイナミックさに出会う家。施主ご夫妻の希望はもちろん、それ以上のうれしさと楽しみがカタチになったNさん邸をお訪ねしました。

「樹凛建築事務所さんに決めよう！と思ったのは、提案の内容を見て、ああ、住んでみたい…と素直に思ったからなんです」。こう話してくれたのは施主のNさんご夫妻。2社の設計事務所から提案を受けたうち、樹凛を選ぶのに時間はかからなかったそう。けれどもそこからが「時間のかけどころ」となりました。「結果的に1年半を計画にあてました。これまでの家でもっとも図面を書いたという自負はあります」と設計の岡島さん。
「私たち、リクエストをいっぱいしたんです。たとえば格子を家のどこかに取り入れたい、梁もきっちり表現したい、玄関以外の戸は引き戸がいい、洗面も高めがいい、畳コーナーの高さはこんな感じ…と。それらにすべて応えてもらったので、一つひとつがオーダーメイドという感じですね」と奥様。なるほど…、となるとすべて施主さんの予定通り？「でも私たちのアイディアにはなかった中庭や小屋裏収納など、わあうれしい！ということもたくさんあって。思い描いていた以上のものをつくってもらいました」。
そして工事中のMOSS WOODの徹底した仕事ぶりに感動したというご主人はこう一言。「とにかく信頼していました」。
そのようなNさん宅は全体として、大人っぽいセンスに満ち、さらにハイクオリティという印象。ディテールの魅力を知ればさらに納得します。