空と緑と家族を主役にする
ミニマル・アートな家

余計なものをそぎ落としたら、本当に大切なことが見えてきました。家族の笑顔と心地よさと美しさーーあんまり欲張りじゃない方が、幸福センサーは軽快に動く気がします。家は人生の場所で、家づくりは生き方そのもの。日常を過密にする足し算の暮らしはそろそろやめて、これからはミニマル（引き算）でいきませんか？

道行く人の視線を釘付けにするＩ邸は、すでにランドスケープの一部。斬新なフォルムが住む人の美意識をクールに語ります。「シンプルに暮らしたくて、ムダな物のない美しい家にしたかったんです。機能優先の安易な方向に流されるのがイヤで、求めたのはミニマルデザイン。見た目にもインパクトのある格好いいものにしたかった」。施主のＩさんが、そんな思いを形にしてくれると見込んだのは田中工務店。ホームページや雑誌で施工例を見て、「ここなら」と感じたそうです。「デザインや発想が他とは全然違って見えました。きっと自分の価値観に合うと」。一目惚れにも似たその直感は的中し、今では「100点満点の出来」と評するこの家の主となりました。理想を実現したＩさんは、「家づくりは大変な買い物で、やり直しがききません。だから価値観を共有できて理解し合えるところで納得のいくものを建てたいですよね。やっぱり自分の価値観を大事にしなきゃ」と語ります。