住まいにもアウトドアのような楽しみを。

　明るい無垢材とやわらかな印象を与えるフェザーフィールの漆喰壁を用いて、新しい家族を迎えたご夫婦が、カジュアルに暮らせる空間を描いたKさん邸。室内に入ると、登山やロードバイクなど、アウトドア好きなご主人が憧れていた薪ストーブが存在感を放ちます。土間の前で燃える火を眺められるリビングでは、ピザを焼いたり、ダッチオーブンで料理をして、大勢で味わう場面も。光と風を室内へと運ぶ中庭を中心に、コの字型に配された間取りは、家族の空間を程よい距離感で仕切り、来客時でもそれぞれに楽しい時間をつくることができます。「一番気に入っているのは、吹抜の空間。床にゴロリと寝転ぶと、高さを感じて気持ちいいんです。平らな部分と屋根勾配をそのまま魅せた部分の組み合わせも面白い」と、この空間を満喫しているご主人。
　フリースペースを設けた2階は、山小屋の雰囲気をイメージ。吹抜を通して、冬は薪ストーブの温もりが届き、夏には風が気持ちよく抜けていきます。時にはハンモックを吊るして、ここでくつろぐことも。奥様が「これから子どもの絵本を増やしていきたい」と話す開閉式の本棚は、愛和オリジナル。ソファでゆったりと本を開けば、まるで好きな本だけが並ぶ図書館のような、居心地のいい空間になります。自然な素材がもたらす安らぎが、ご家族の楽しい時間をそっと包むやさしい空間には、これから家族の笑顔が生まれる暮らしが刻まれていきます。