潔いまでの真っ白な空間。
大人の夫婦と猫たちが暮らすラグジュアリーで美しい家

リビングに面したテラスは、まるでセカンドリビング。
屋外と室内に繋がりを持たせた開放的な大空間だ。
シンプルで上質で、それでいてくつろげる。ホテルライクな白い家。


厳選したインテリアが映えるシンプルな室内

　「TOFU」と名付けられたこの家は、その名の通り、真っ白でシンプルな四角い家。外観も室内も無駄な装飾を一切削ぎ落とした潔いまでの白い空間だ。
　駐車場から玄関に向かうアプローチは、スタイリッシュなコンクリート打ちっ放し。室内へ導くこの閉鎖的な空間はどこかドラマティックにも思える。このアプローチは外から室内が見えないように、そして室内への通風や採光を確保する絶妙な高さに設定してある。
　LDKの床材はご夫婦が神戸まで行って探した60㎝角の真っ白なタイル。壁や天井もピュアホワイトで統一している。高い吹き抜けと南東に向いた広いテラスによって、透明感ある空間が広がっていて、家の中をするりと風が通り抜けるのがわかる。
　プライバシーを確保したテラスもコンクリート敷き。ここには掘りごたつ式風のテーブルもセットできる楽しい工夫もあり、ご夫婦はこのテラスに仲間を招いて、ガーデンパーティをすることが楽しみなのだという。屋外と室内を結ぶこのテラスによって、リゾートホテルのような心地良い雰囲気になっている。
　リビング階段の周辺にはいくつかのキャットウォークがあり、ご夫婦とともに暮らす６匹のネコたちの快適な暮らしも考慮されている。また環境保全の取り組みをしていきたいと感じているご主人の希望でリビングに取り付けたのは、大きな薪ストーブ。なるべく石油や電気を使わず、自分で用意した薪でひと冬越すことが目標。断熱性に優れたこの家は、この薪ストーブ一つで家中が温まるだろう。　……続きは誌面でどうぞ