バリスタイルリノベーションで叶った
自分だけのやすらぎの住まい

住宅街を行くと植栽に南国のイメージが感じられる家がある。よく見ると石版で造られたレリーフも飾られ玄関前に来てこの家がM邸と確信した。結婚を機に中古住宅をバリ風モダンの家に。徹底的にこだわった成匠自信の住まいだった。

中古住宅とは得てしてありきたりな内装の物件が多い。Mさんは結婚を機に「個性が感じられる住まい」を目指し、今までお住まいだった鉄筋コンクリート住宅のリノベーションに踏み切った。テーマは「飽きのこないアジアンモダンな家」。このオーダーに熱意を燃やし、バリスタイルモダンな空間に造り上げたのが成匠だ。
室内に入りその徹底ぶりに驚かされる。何一つ違和感なく、すべてが「バリ」の雰囲気だ。もともと二部屋に分けていた壁を中央部分のみぶち抜き、ゆったりとしたリビングダイニングが生まれている。完全に空間を一つにするのではなく、あえて左右に壁を残したことで構造上の問題をクリアーにし、程よい空間の切り替えを生み出した。天井には擬木の梁とアジロ（竹を編んだもの）を貼り付けアクセントに畳縁を施した。漆喰の塗り壁とマッチして南国の風を感じるような空間に仕上げている。また室内に配された家具もこだわりの逸品がそろう。成匠が歩き探した福岡の直輸入バリ家具店の協力を得て、小物に至るまでのすべてをコーディネート。まさに「適材適所」のアイテムがより一層バリの雰囲気をたたえている。