十字梁が見守る、
家族のおだやかな時間。

高岡市郊外の閑静な住宅地に建つ、民家風の住まい。濃茶×白壁のコントラストが美しいA邸は、「古きよき日本の住まい」を思わせる端正な佇まいが魅力です。30代の施主ご夫妻が希望したのは、「昭和」の時代を彷佛とさせる懐かしい雰囲気。室内に一歩足を踏み入れれば、本物の素材、伝統的な職人技などに裏づけられた心やすらぐ空間が広がります。
縦格子が印象的なドアを開けると、ゆったりとした玄関が。その右手には、靴やアウトドアグッズなどをたっぷりとしまえる玄関収納があります。玄関収納は内玄関も兼ねており、家族はここで靴を脱ぎ、クロークを通って室内へ進みます。
リビング・ダイニングは約17帖。実際の面積以上の広がりが感じられるのは、リビング上のダイナミックな吹き抜けと、ダイニングの掃き出し窓の先に延びるウッドデッキのためでしょう。
吹き抜けに架かる丸太梁は、民家の古材を再利用したもの。なかでも十字に交差させた梁は、曲がり材の自然な造形と、手斧（ちょうな）で粗く削った味わい深い表情が見どころのひとつとなっています。