“モダン”と“ぬくもり”が同居する住まい

「天然素材を使った家」と聞くと、北欧風やカントリー風といったナチュラルなスタイルを思い浮かべる人も多いのでは？そんな大方の予想をいい意味で裏切るのがW邸だ。たとえば、キッチンカウンターが主役のLDKは、漆喰の塗壁にラバーウッド無垢材の床と素材はいたってナチュラル。しかしながら、ブラック×ホワイトのツートンカラーでまとめられているために“モダン”という表現が似合う空間になっている。施工・設計を手がけたアスカ工務店の遠藤鉄弥社長によると「自然素材を使った家は素材感を生かして設計することがほとんど。ですが今回はあえて、素材感よりも色調や質感を強調して都会的な雰囲気を目指しました」。とはいえ、自然素材特有の温かみや居心地のよさも確かに感じられる。“モダン”と自然素材ならではの“ぬくもり”……。この２つの要素の両立は、自然素材を知り尽くした同社だからこそ成し得たのだろう。ご主人も「イメージ通りの仕上がりに大満足です」と嬉しそうだ。