自然素材にこだわった
家族が主役の家づくり。

白い左官仕上げの塗り壁に、濃淡の差がある2色のグレーを印象的に使ったシンプルモダンな外観。どの角度から見ても違った表情があり、思わず見入ってしまうほど美しい。実はこの家、『ひらおか建築』社長のご自宅なのだ。平岡貴浩さんは20代の頃から先代の棟梁のもとで大工修行を始め、2代目を引き継ぐ棟梁社長。大工の知識と経験があるからこそ、信頼できる大工さんを見極め、現場監督から施工監理、引き渡しからアフターフォローまで全てをこなすことができる。ひらおか建築の設計は、設計士である奥さま・修代さんが全て担当。社長が建てた自宅は特別だろうと思われがちだが、作る工程も使った素材も他のお客様と一緒。「土地から探して何度も設計をやり直し、住宅ローンを組んで建てています。自分たちが経験したからこそ、お施主さんの気持ちがわかると思っています」。実際に使っている素材は、『ひらおか建築』が標準仕様にしている富士で育った良質なヒノキや、体に無害な羊毛断熱材と木炭塗料、調湿効果のあるサンゴの塗り壁。「実際に住んでみて、改めて自然素材の良さを実感しています。夏は涼しく冬は暖かく、雨の日も室内はカラッとしていて心地良い。昨年の夏は、ほとんど冷房をつけずに過ごせました」。住み心地の良さは、ご夫婦の優しい笑顔と、楽しそうに走り回る2人のお子さんを見ていればよくわかる。