住まいの提案、静岡。 vol.10 (P24〜)掲載情報

(株)梅原建設

人と人、人と自然がウッドデッキでつながる家

約11帖の広々としたウッドデッキは、大工のYさんが、マイホームを建てるなら絶対にほしいと思っていたもの。ゆえに、新居に暮らすようになったその瞬間から、Yさんは多くの時間をここで過ごしている。飲み物を片手にのんびりしたり、奥さんとたわいもない話をしたり……。夫妻にとって、ウッドデッキはもはやリビングの一部。デッキを通じて、日々、自然をすぐそばに感じられるのも魅力だという。

また、ウッドデッキには“近隣との接点”という役割もある。奥さんいわく、
「私たちがデッキにいると、近所の人が立ち寄っておしゃべりしていくんです。引っ越してからすぐにご近所に溶け込めたのは、このデッキのおかげかもしれません」。

家の外と内をゆるやかにつなぐ――。Y邸のウッドデッキが昔の日本家屋の縁側と同じ働きをしているのは、柵の高さが絶妙だからだろう。「外からの視線を遮断するために柵を高くしたら、周囲に圧迫感や閉塞感を与えてしまいます。そこで、梅原建設の設計士さんと相談しながら、高さは抑えつつも横板の間隔を狭めにすることで、適度に目隠しできて、でも閉鎖的ではない空間作りを心がけました」とYさんは説明する。

ウッドデッキにつながるLDKは、無垢チーク材の床にパイン材の造作棚、革製ソファとエスニックテイストのラグという組み合わせが、まるでカフェのようにオシャレ。「黒の金属サイディングの外観は完全に夫の趣味(笑)。だから、LDKは私好みのカフェ風インテリアを目指しました」と奥さんは説明する。

そしてもうひとつ、奥さんが希望したのが、洗濯機が置いてある洗面室とは別に、外から直接入れる洗濯室を設けること。大工であるYさんの作業着は汚れが激しく、そのまま家に入ればせっかくの新居も汚れてしまう。そこで、外から入れる洗濯室を作って作業着専用の洗濯機を置き、汚れた作業着を室内に持ち込まずにすむようにした。

さらに、洗濯室はYさんが大工道具の手入れを行う作業場も兼ねている。壁や扉によって外と内を完全に遮断する住宅が多いなか、ウッドデッキや洗濯室兼作業場を通じて外とゆるやかにつながっているY邸。そこには、周囲の自然や近所の人たちと共生しながら、快適に暮らすヒントが詰まっている。

レッドシダーのウッドデッキは自分たちで塗装した。すべて塗り終えるのに3日かかったそう。

壁面収納テレビ台やキッチンカウンターは造作。パイン材がナチュラルな印象。茶色のソファ(写真左)は、Yさんが親戚から譲り受けた40年もののヴィンテージソファ。座り心地がとてもよく、気に入っている。

窓を開けると、LDK18帖+デッキ11帖の大空間が生まれる。

      床の無垢材はご主人が材木屋の特売会に出向き買い付けたもの。

キッチン。壁面のグレーのタイルは奥さんのセレクト。床もLDKと同じチーク材をそのまま敷き、統一感を出している。

奥さんは元パティシエ。たくさんある菓子作りの道具も、大容量のパントリーのおかげですっきり収納できる。

外から直接入れる洗濯室兼作業場。手前が作業着専用の洗濯機。大切な大工道具の手入は奥の流し台で。

金属サイディング一辺倒だと暗い印象になるため、玄関や軒天にカラマツを用いて軽やかに。

ビルダー情報

会社名 (株)梅原建設
代表者名 代表取締役 梅原 孝雄
建築業許可番号 一般建設業/静岡県知事許可(般-19)第29455号、一級建築士事務所/静岡県知事登録(4)第5102号
所在地 〒4140001 静岡県伊東市宇佐美3106-2
電話番号 0557-47-1137 FAX番号 0557-47-2551
営業時間 定休日
設立 1985年 (創業 1972年) 資本金 1,000万円
業務内容 建築工事業、設計、監理業、リフォーム事業ほか
取扱い工法 重量木骨の家(SE構法)、木造在来工法
価格の目安 平均的坪単価 50〜70万円未満
アフター保証 (株)住宅あんしん保証/住宅瑕疵担保責任保険、地盤保証、住宅完成保証、第三者機関による施工検査、アフターメンテナンス
取扱いエリア
取扱い坪単価 施工実績 2010年(平成22年) 27棟
ホームページ http://www.ume-ken.com
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