無垢の木に包まれた個性派LDKに家族が集う家

その家の間取りは、とても自由でのびやかだった。
自分たちの生活に合った心地よさ、便利さを追求した結果だ。
悩みぬいた分、今、そこには家族の幸せが大きく花開いている。

　市街地でありながら、周囲に緑があふれる高台に立つＴ邸には、Ｔ夫妻と５歳の娘さん、３歳の息子さんの４人が暮らしている。奥さまが「とにかく悩んで、悩んで、悩み抜いた」と振り返る、渾身のプランが形になった家だ。
　Ｔさんが描いた夢を形にしたのは松尾工務店。最初は他のビルダーを検討していたが、ちょうど同時期に、ご実家が松尾工務店で二世帯住宅に建て替えをしていて、その様子を見ているうちに心が決まったのだそうだ。「見学会で見た家もよかったし、無垢の木を使った雰囲気も、そして私の親や兄夫婦の要望にしっかり応えてくれるところもいいなと思い、依頼しました」。
　Ｔ邸を見ていくと、１階からユニーク。玄関を入ると土間があり、その先には、壁で仕切られていないオープンなスペースがある。「土間は雑誌で見て、取り入れました。大きな観葉植物を置くのもいいなと思って。土間から直接、部屋が続いているのは、子どもがお友達と気軽に遊べる空間にしようと思ったから。将来は仕切りを作って、子ども部屋にする予定です」と奥さまは話す。
　メインの居住空間は２階。「カーテンを開け放して住みたいから、リビングは２階に」というご主人たっての希望だった。個性的なのはキッチンのスタイル。完成見学会を行った時も、反響があったそうで、設計を担当した宮島さんは「キッチンのインパクトが大きくて、みなさん“見たことのないキッチンですね”と、興味津々でした。同じようなキッチンにしたいとおっしゃるお客さまもすでに何組かいらっしゃるんですよ」と話してくれた。　……続きは誌面でどうぞ