木に囲まれて心地よく、楽しく住まう幸せ

ひとつ屋根の下に親世帯と子世帯。
K一家は自分たちの生活のリズムを大切にしながら、暮らしを楽しんでいる。
そんな一家を包む大きな家は、森の木々に守られているような居心地の良さにあふれていた。

　K邸に暮らすのはK夫妻と5歳と2歳の娘さん、そしてKさんのご両親の6人。実家の建て替えを機に、2世帯同居の暮らしをスタートさせた。そのスタイルは、玄関も別の完全分離型。「生活サイクルも違うのでこの形を選びました。お互い気を遣わなくて済むのでとても気楽です。孫たちにとってみたら、どちらも自分の家という感じで、自由に行き来していますけどね」とお母さまは語る。
　屋根はひとつだが、2軒を同時に建てるような家づくり。それを任せるビルダーとして、Kさんが選んだのは松尾工務店だった。「知り合いが松尾工務店さんで建てたんです。天然木をたくさん使っている雰囲気がまさに求めているものだったので、お願いすることにしました」。
　親世帯の家は2階リビングの間取り。友達からは、老後を考えると1階リビングの方がいいとアドバイスされたというが、お母さまは「前の家は居間が暗くて、昼間でも電気をつけなければならなかったので、どうしても明るいリビングにしたかった。後のことより、いま心地よく暮らしたい」とプランを実行。「南向きなので部屋にはたっぷりと光が入って大正解。年を取ってちょっと元気がなかった猫たちもいきいきとしてきたんです。それが一番うれしいですね」と言う。
　その愛猫のために、室内にはキャットウォークをリクエスト。設計を担当した宮島さんは、飾り棚と組み合わせてデザインした。LDKのほか風呂やトイレ、ユーティリティも2階にあり、生活はワンフロアで完結。コンパクトでとても暮らしやすいと喜ぶお母さまだ。　……続きは誌面でどうぞ