光と風が躍る、空中歩廊の家

ガレージから２階へ、空中歩廊が人を導くＩ邸。
短所と捉えがちな土地の段差をいかしたこの家には、光と風が満ちていた。

　I夫妻、奥さまの二人の妹さんとお母さまという大人５人が暮らすこの場所には、以前奥さまの実家が建っていた。しかし高低差のある土地が、壁のように１階への光や風を遮り、部屋は日当たりは悪く、湿気が抜けないという悪条件の中にあったという。建て直しをすることに決め、ビルダーを探し始めたIさんに、「いいビルダーらしいよ」と職場の先輩が紹介してくれたのが、大恭建興だった。
「ホームページを見た時から、何か直感がありました。すぐに電話をかけて、建築中の物件を見せてもらって『ここだ』と確信しました」とご主人。家の雰囲気やスペックはもちろんのこと、設計を担当する小幡大樹さんの人柄にもひかれたそうで「主人と大樹さんはバイクやバーベキューなど趣味が共通していて、打ち合わせでも、家以外の話で盛り上がっていました」と奥さまも笑う。
　家づくりを依頼し、土地を見に来てもらった翌週、小幡さんはすぐに家の模型を作って見せてくれ、Iさん夫妻はそのスピードと完成度に驚いたという。「空中歩廊で２階につなぐ設計や外観は、当初からほとんど変わっていません。実は間取りも収納を一部追加したくらい。最初のプランから『これしかない』という感じで、すごいなと思いましたね」。
　施主を満足させる提案の秘密。それは同社が家づくりを始める上で、最初に行うアンケートの中身にある。