住まいnet信州 vol.33 (P122〜)掲載情報

(株)湯本建築設計

風景を暮らしに取り入れる家

太陽の動き、風のそよぎ、
季節の変化を捉え、日本の風土とともに暮らす

「いってきまーす!」
 庭先から友だちの呼ぶ声がして、縁側から元気に駆け出していく息子さん。見送った奥様もそのまま庭に降りて土いじり。「家の中と外との距離が近く感じられるので、すっと行き来ができるんです。おかげでこれまで興味のなかった庭づくりが大好きになりました」と奥様。A邸では庭に面したこの窓が、動線上も視覚面でも暮らしの中心的シンボルとなっています。
 目の前のリンゴ畑を借景として、昼は北アルプスの山並みを、夜には長野市の夜景を映す窓。室内を守るように張り出した深い軒、日差しを優しく遮り涼しい風を招き入れるすだれ。閉じても一枚の絵のように美しい吉村障子など、開口部周りに取り入れた日本古来の住まいの設えが風景をより美しく引き立てて、住まいに懐かしさと落ち着きを添えています。眺めのよい窓辺に置いたオットマン付きのイージーチェアはこの家の特等席!いつも家族で取り合いになるのだそう。
“家と庭が寄り添うデザイン”をコンセプトに掲げる湯本建築設計の家。四季の移ろいを感じられる庭や、光と風の入り方、季節や時間とともに変化する風景までも住まいの一部と考える設計手法は、そのまま「日本独自の風土を生かしていかに心地よく住まうか」という問いへの一つの答えを示しているようです。 ……続きは誌面でどうぞ

窓一面を覆うすだれも基本設計に含まれている。モミジやヤマボウシをシンボルツリーにした植栽も美しい。

片流れの形状を生かし、天井高に変化をつけた1階スペース。視線が自然と窓に向かい、庭と室内がひと繋がりになって広がりを感じられる。

寛ぎの場をダイニングに集約したことで、ソファなども不要となり空間はすっきりと。和室との境には日本の伝統色をモダンにアレンジしたオリジナルの襖を取り入れた。

ご主人の希望の薪ストーブも空間に馴染んでいる。ガラス窓と障子は開放時にはすっきりと戸袋に収まる仕様に。

吹き抜けで繋がる1階と2階スペース。階段の踏面は歩きやすいように爪先部分が少し深くなっている。

階段上部の書斎コーナー。キッチンにいてもお子さんの鼻歌が聞こえるなど、どこにいても家族の気配が感じられる。

ゆったりとした玄関スペース。シューズクローゼットなど収納もたっぷり。玄関と居室の区切りにも障子扉を採用。閉塞感なく防寒の役割も果たしている。

ゆったりとした玄関スペース。シューズクローゼットなど収納もたっぷり。玄関と居室の区切りにも障子扉を採用。閉塞感なく防寒の役割も果たしている。

ビルダー情報

会社名 (株)湯本建築設計
代表者名 代表取締役社長 湯本敬一郎
建築業許可番号 建設業許可番号:長野県知事(般−29)第025480号、一級建築士事務所:長野県知事 登録I第92083号
所在地 〒3810043 長野県長野市吉田5-9-16
電話番号 026-219-3351 FAX番号 026-219-3455
営業時間 定休日
設立 1978年2月 資本金
業務内容 住宅建築設計・施工・メンテナンス、公共建築設計・監理
取扱い工法 木造在来軸組工法
価格の目安
アフター保証 住宅瑕疵担保責任保険〈(株)日本住宅保証検査機構〉、地盤保証〈ジャパンホームシールド(株)〉、引渡し後一年点検、毎年のお声がけ
取扱いエリア 北信
取扱い坪単価 60〜80万円、80万円以上 施工実績 年間10棟
ホームページ http://www.yks-house.co.jp

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