信州に潮風運ぶマリンな家

トレードマークは、白×ネイビーブルーの外観。
この春オープンした、話題のイタリアンカフェだ。
店舗併設の住まいづくりは、木楽ホームにとっても初の試み。
「28歳で自分の店を」というご主人の思いに全力で応え、
遊び心が詰まったマリンテイストの家を完成させた。

　上田市と軽井沢町を結ぶ浅間サンライン沿いにオープンした白壁のカフェ「BUCATI（ブカティー）」。中心に穴のあいた「ブカティーニ」というパスタを使ったナポリタンをはじめ、ボリュームのある本格イタリアンが楽しめると、連日大盛況だ。
　実はここ、Ｍさん夫妻のご自宅でもある。20歳の頃から、28歳で自分の店をもつという夢を思い描いていたご主人。当時住んでいた首都圏ではなく、奥様の故郷での開店を決意し、カフェ兼マイホームの建築という一大プロジェクトが動き出した。
「木楽ホームに決めた理由？　思いのこもった手紙をくれたことがうれしくて」と、当時を振り返るご主人。家の仕様や価格は大事。しかしそれ以上に、つくり手との信頼関係を大事にしたかったのだという。長年の夢を叶えるのに、決して人任せにはできない。自分たちの夢を分かち合える、その確かな手応えに心を動かされた。
　海とサーフィンをこよなく愛するご主人と、白が大好きという奥様。店も住まいも、そんな二人の好みを体現した爽やかなマリンテイストに。まず目をひくのは、店先を彩るネイビーブルーの木製扉や窓枠。「ひと口に青といっても色々あって……。塗装屋さんと一緒に、半日悩みましたね」
　こうして選び抜いたブルーは、落ち着きの中に清々しい存在感を漂わせ、建物全体をキリッと引き締めるアクセントになっている。　……続きは誌面でどうぞ