コンパクト設計で魅了する、土間のある平屋。

土地の特長を活かし、住む人の暮らしを考えた住設計を提案してくれる建築家。
そして快適な住空間に欠かせない高性能。その両方を兼ね備えた一棟だ。


効果的な照明で癒やされる土間のある生活。

　国道3号線から1本入った山鹿市内の住宅地に誕生したI邸。白と濃紺の外壁で青空に映えるスタイリッシュな外観が目を引く。格子の目隠し塀がアクセントになっており、格好いい構えだ。さらに日が沈んだ後に真価を発揮する。
　玄関の扉までアプローチ部分には土間を設けた。表札と郵便受けがある土間の入り口から扉まで、雰囲気のいい落とし気味の灯りが続いている。玄関の扉を開けると今度は明るい照明がパッと迎えてくれる。仕事帰りなど疲れて家に着いた時、灯りに癒される心遣いのある演出だ。「まるでホテルみたいな雰囲気。夜は灯りがきれいです。扉を開けると照明のトーンが変わり、温かく家に迎えてくれる印象です」とご主人であるIさん。ここI邸は、2018年12月に完成した、立山建設が建てた最新の新築だ。

　Iさんは奥さまと小学2年生のご長男、保育園のご長女、義理のお母さまに加え、10歳のワンちゃんと暮らしている。I邸の広さは31坪。3世代が暮らす家としてはコンパクトなサイズ。もっと広く感じるのは、空間の使い方が優れているからなのだろう。
　玄関エントランスには、手洗い場とトイレを設けた。その廊下向かいにお母さまの居室。段上がりの畳スペースがあり、ここでお母さまはコタツで寛いでいる。衣装の収納やお布団を敷ける場所もあり、居室としてこぢんまりといい具合に収まっている。　……続きは誌面でどうぞ