住まいの提案、熊本。 vol.20 (P34〜)掲載情報

(有)村田工務店

102年の結晶「刻」誕生

現代の住宅建築現場においてシェア率1%以下といわれる「手刻み工法」。
大正期の創業以来、その伝統技術を守り抜く同社に、注目の新ブランドが誕生した。


光の演出でさらにプレミアムな佇まいに
昇華する和モダンの一棟。

 創業102年。日本伝統の技術を継承しながらも、新しく良いものは積極的に取り入れる、村田工務店の家づくり。その同社に誕生した新ブランドが「刻 Kizami Premium」だ。村田工務店の代名詞といえば、大正より平成の今まで続けている「手刻み工法」。その「刻」を冠にした一棟が今回の舞台である。
 竹垣と石垣の塀に囲われた敷地に立つ堂々たる和モダンの構え。石畳のある手入れの行き届いた庭園を有し、黒の外壁と天然木の柱が映えている。建坪は二世帯住宅仕様で80坪の広さ。建物の裏手には代々伝わる御神木として椎の大木があり、陽と風を最大限に活かしたパッシブデザインを基に「椎座暮(しいざくら)」というコンセプトで設計されたという。夜間は外観がライトアップされ、家の内から漏れる灯りと共に幻想的な佇まいで辺りを魅了する。その美しい様に、百年企業の集大成として辿り着いた極致を感じる。圧倒的な存在感だ。
 この新築の主は、同社の村田英樹社長。熊本地震で被災。自邸が全壊し、この新築は建て替えだった。震災後は車中泊を経て、会社の資材置場として利用していた建物で生活。手狭な空間で、特に大学・高校の受験を控えたご長男とご長女に負担をかけた暮らしだったと振り返る。
 「一刻も早く、家族のために安心できる住まいを建てたかったというのが本音です。しかし、熊本地震で被災した、多くの村田工務店のオーナー様がいらっしゃる。オーナー様宅のことが最優先でした」と村田社長。熊本地震で被害を受けた同社オーナー宅は400軒以上。瓦と外壁の補修工事が一段落するまでに1年8ヶ月の期間を要した。 ……続きは誌面でどうぞ

他の実例と「我が家マーク」

吹き抜けで開放感のある玄関エントランスホール。

薪ストーブのあるLDK。炎が身近にある暮らしが理想だったという。家の断熱性が優れているため、冬場はこのストーブ1台で家全体が暖まる。

現代では珍しくなった二間続きの和室。随所に手刻みの結晶が詰まった空間である。

現代では珍しくなった二間続きの和室。随所に手刻みの結晶が詰まった空間である。

太い大黒柱が印象的なLDK。壁にはカウンター席も設置。二間ある和室にも隣接している。

リビング全体が眺められるアイランドキッチン。

美しい造作階段。

お子様たちの大切なコミック蔵書も造作書棚に。

まるで高級旅館のように寛げるバスルーム。テレビを備え付けた。

ビルダー情報

会社名 (有)村田工務店
代表者名 代表取締役 村田 英樹
建築業許可番号 熊本県知事(般-23)第2452号、 設計事務所登録/第1456号、 宅建免許/熊本知事(11)第1407号
所在地 〒8612106 熊本県熊本市東区東野2丁目6番地1号
電話番号 096-367-0811 FAX番号 096-365-8426
営業時間 定休日
設立 大正5年5月 資本金 2,600万円
業務内容 建築設計施工、土木工事設計施工、分譲住宅 不動産売買斡旋、外構、造園、エクステリア ほか
取扱い工法 在来軸組・手刻み工法
価格の目安
アフター保証 J I O 住宅瑕疵担保保険(10年)、シロアリ保証(5年)、地盤保証、完成保証
取扱いエリア 熊本市、市近辺
取扱い坪単価 40〜50万円未満 施工実績 年間20棟
ホームページ http://www.k-murata.co.jp
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