家族と愛猫が大満足できる家。

地震で被災した築39年の家。
その家屋の建て替えの相談を受け、気鋭の建築士が立ち上がった。

　一生に一度あるかないかの家の新築というプロジェクト。「こんな家に住みたい」と理想を思い描きながら進めるのが一般的だ。しかし今回登場する森本家の場合は、「こんな家を建てたい」というイメージはなかったという。熊本地震で被災した自宅再建がきっかけで、必要に迫られての家づくりだったためだ。森本邸の設計を担当したのは、グラント一級建築士事務所の山下真之氏。同事務所は、株式会社ロジックの設計事業部として昨春に誕生した。在籍する7人の建築士がそれぞれ持ち味を活かし、1棟1棟を全員の力で建てていく画期的スタイルで注目を浴びている。森本邸は同事務所が手がけた渾身の1棟の一つ。
　お父さまとお母さま、長女の久美子さん、愛猫チャコという3人と1匹で暮らしている森本家。被災した築39年の自宅は、家屋応急判定で「緑札」だったが、雨漏りや建物へのヒビがひどかったという。
　「そんな時、うちの妹から『ここ評判の良い住宅会社みたいだよ』とグラント一級建築士事務所のことを教えてもらったんです。住宅事例をネットで見ると、『シンブルだけどお洒落！ここがイイ！』って惹かれました（笑）」と久美子さん。　……続きは誌面でどうぞ