うるおいの家づくり

そのテーマには、さまざまな思いが凝縮されている。たとえば、豊かであること。恵みやゆとりがあること。そして、あたたかいこと。木材のプロフェッショナルとして培ったノウハウと、棟梁たちとともに歩んできた歴史を背景に、本物の素材と技術にこだわる嶋源木建。ときには新しい性能やデザイン性を採り入れながら、現代の暮らしにふさわしい上質な住まいを提案している。

木材のプロとして創業以来、約40年。モットーである「居ごこちは、木ごこち」の通り、木の家ならではの心地よさや健康的な暮らしを提案してきた。これまで培った素材の目利きや確かな職人技を活かしながら、施主と二人三脚で理想の住まいを創り上げていくスタンスを大切にしている。女性の設計士やコーディネーターによる奥様目線のプランニングに力を入れていることも特徴的だ。
金沢市の住宅街に立地するI邸。骨董店で購入したという玄関格子戸を開けると、長い土間がファサードと平行して続く。テイストはモダンでも、町家を思わせる空間構成がどこか懐かしく新鮮だ。オリジナル木製サッシの大きな開口から光がいっぱいに射し込む。雑貨や小物で演出すれば、外からもショーウィンドウのように訪れる人の目を楽しませてくれるだろう。