家族を身近に感じながら悠々自適に暮らす家

晴れた日は外に出て田畑を耕し、雨が降れば家の中で読書を楽しむ。日常の喧騒と離れた悠々自適の生活を、人は憧れを込めて「晴耕雨読」と称した。いま金沢で、そんな暮らしを真面目に提案する建築会社がある。一人ひとりがただ気ままに行動するのではなく、家族のつながりを実感しながら、みんなで楽しく健康的な毎日を謳歌できる場所。そんな思いが込められた家だから、晴れの日も雨の日も笑顔の対話がよく似合う。

モノの豊かさよりも、心を豊かにしてくれた時代の住まい。ゆったりとした時間の中で、安らぎを感じながら穏やかに過ごす。家族が自然に集まり、気がつけば団らんに会話と笑顔が生まれている。代替的な新素材や、量産された規格品に囲まれることもなかった。当たり前だった暮らしが、いま憧れを持って語られることも多い。
トミザワ建築工房が提案する「晴耕雨読の家」。家族のつながりを大切にし、みんなで健康的に悠々自適の暮らしが謳歌できる家づくりに取り組んでいる。単に響きのいい言葉だけのコンセプトと違うのは、エコや素材、オリジナルにこだわった本物志向の標準装備からも伝わるだろう。フローリングや天井材はもちろん、建具や造作材も天然木を使用。キッチンや洗面化粧台も、扉や天板を木で仕上げたオリジナルが基本だ。
いくら自然素材が魅力的といっても、品質の維持が難しく快適に暮らせなければ価値がない。その点、優れた性能や省エネ、それに可能な限りメンテナンスフリーを求めたこの家は、一味違う。空気を放出するウールブレスの断熱材と、呼吸するといわれる漆喰塗りで仕上げられた壁。どちらも湿気や臭いを抑える効果があり、換気扇に頼りすぎる必要もない。