住まいの提案、石川。 vol.3 (P4〜)掲載情報

自主設計建築工房 タイヨウノ手

家族のつながりと子どもたちの成長を見守る家

 松中氏の自邸は、ある意味で実験的な試みといっていいだろう。でも、前衛的なデザインとかハイテク住宅といった類の、いわゆる現実離れした「作品」ではない。
 無理せず普段着で過ごし、自然と会話が弾む。そして、子どもたちの健やかな成長を見守る。家族が何気ない幸せを実感しながら暮らせる住まいを、従来にない独自の発想で追い求めたのだ。
 気持ちがつながる、外と内がつながる、未来へとつながる。「つながるおうち」をコンセプトにした松中邸。その大きなテーマのひとつが情操教育である。
 特徴的なのが、画期的な「Cr(チルドレンルーム)」の空間構成。吹き抜けを通じてLDKと接しながら、程よく両親から独立した子どもたちのコミュニティゾーンだ。そこには、10帖の共有スペース「Cr-Core(コア)」を中心に、わずか2帖という三姉妹それぞれの個室「Cr-Study(スタディ)」が放射状に並ぶ。
 収納を含めたパブリック空間をみんなで、ロフトを含めたプライベート空間を自分で管理・活用する。ときに対立しながら、ときに協力しながら、暮らしの中で社交性や自立心、豊かな情緒や感性が育まれることを意図した設計だ。
 ともすると両親との距離を生む空間構成だが、子どもたちへの揺るぎない信頼と愛情があればこそチャレンジできたのだろう。

リビングのソファとカウンターを階段代わりにテラスに出る。お行儀が悪いわけじゃなく、松中氏が意図した正しい使い方。自由な発想が、住まいの可能性を広げる。

リビングのソファとカウンターを階段代わりにテラスに出る。お行儀が悪いわけじゃなく、松中氏が意図した正しい使い方。自由な発想が、住まいの可能性を広げる。

対話の場の中心として、寄り添う距離を大切にしたというLDK。吹き抜けを介して、2階にある子どもたちの共有スペース「Cr-Core」とつながっている。

最適な開口の設定と程よい自然素材、心に余裕が生まれる開放感。穏やかな光と風に癒されながら過ごす時間が心地よさそう。

子どもたちの共有スペースである「Cr-Core」。それぞれの個室の中心になっている。子ども部屋の既成概念に一石を投じる間取りだ。

子どもたちの共有スペースである「Cr-Core」。それぞれの個室の中心になっている。子ども部屋の既成概念に一石を投じる間取りだ。

居住スペースに併設したアトリエ。プロの視点から施主の立場になってアドバイスする設計塾を開設する予定。

アトリエに接した和室も打ち合わせスペースになる。カウンターと一体化した窓枠のない開口。さりげないけど高い技術だ。

ビルダー情報

会社名 自主設計建築工房 タイヨウノ手
代表者名 松中 調
建築業許可番号 石川県知事登録13448号
所在地 〒9200813 石川県金沢市御所町1-332
電話番号 076-208-4394 FAX番号 E-mail:taiyonote333@gmail.com
営業時間 定休日
設立 2007年 資本金
業務内容
取扱い工法
価格の目安
アフター保証
取扱いエリア
取扱い坪単価 施工実績 80棟(設立以来)
ホームページ http://www.taiyonote.com

その他の掲載情報

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