時を重ねるほどにアンティークの魅力が増す家

ハウスメーカー、工務店、設計事務所。さらには、個々の業者や担当者。
ひとくちに家づくりのプロといっても、役割やスタンス、能力や考え方はさまざまだ。
家を買うのか、建てるのか。あるいは、理想の暮らしや人生を創造するのか。
単に物質としての製品や財産を手に入れるのと、
その先にある幸せや感動といったプラスαの価値を求めるのとでは、
ふさわしい家づくりのパートナーも違ってくるだろう。

　フルオーダーの家づくりを提案する安藤建築事務所。設計士の提案力と、職人集団の技術力を併せ持つオールラウンドの建築会社である。
　施主とのコミュニケーションからはじまり、プランのコンセンサスを得て、施工を実践・管理する。プロジェクトのスタートから完成まで一貫して関わることで、多数の技術者が出入りする現場においても、担当者の手を離れてコンセプトが変質していくことはない。逆に、建築途中でプランを検討したり、完成度を高めたりすることも可能だ。
　また、棟梁をはじめ信頼できる職人の固定チームで対応しているため、物件によって技術の差が出ることも避けられる。年間５～６棟の着工が限度という非効率なビジネスモデルだが、優れた品質の維持には欠かせない取り組み方である。
　同社が大切にしているのは、いつまでも価値を失わない家づくりだ。経年劣化ではなく時を重ねるほどに魅力が増す本物の素材、流行が変わっても陳腐化しないデザイン、そして末永く家族の安全と快適を支える基本性能。量産される商品でも、実験的な作品でもない、本当に求められる住まいの提案を追求しているのだ。