和と洋がバランスよく調和した、
通り土間のある暮らし。

　木のルーバーで目隠しされたエントランスを入ると、奥まで続く通り土間に導かれ、京都の町家でも訪ねた気分になる。左手に中庭を望み、右手の障子を開ければしっとり落ち着いた畳の部屋だ。突き当たりの壁には漆が施され、光の加減で微妙に濃淡を変えるその表情は、現代美術の作品を見ているようだ。
　この家で暮らすのは30代のご夫婦と小学生の娘さん。建てるなら和の趣と最先端の技術が融合された家がいい。漠然と考えていたご主人は、あるときヤマダ・エスバイエルホームの「MINCA」と命名された住宅をネットで目にし、たちまち釘づけに。そして、千歳市にある同社の代理店・さかい建築工房に相談し、さっそくモデルハウスのある大阪まで足を運んだ。
　実際に見学した感想は、「和の風情とモダンな感性が、自分の思う理想的なバランスで整っている」。ここ以外の選択肢はない。そんな気持ちでのぞんだ住まいづくりは、随所にこだわりが生かされ、北海道で第１号の「MINCA」となった。