白い壁が新鮮に映るスウェーデンハウス。

しあわせをそのまま絵に描いたような外観が、住宅街のなかでも際立っている。室内も白をベースにさわやかなブルーがアクセント。センスのいいインテリアに、北欧の友人宅に招かれたような気分だ。

格子窓の入った扉を開けると、テラコッタ敷きの玄関からそのままリビングに続く。スウェーデンハウスの定番ともいえるパイン材は白く塗装され、それがかえって新鮮に感じられる。
この家を建てたとき、オーナーご夫婦は30代前半だった。早めのローン返済などを考えて、結婚3年目にして新築計画を具体化したのだ。まず気に入った土地を探し、プランニングにはたっぷり時間をかけた。奥さまはその間、雑誌などを参考に自分たちのイメージに合う空間づくりを研究。ご主人もインテリアへの関心が高く、色使いや小物選びなどもふたりで相談しながら決めていった。それまで植物には興味がなかったのに、玄関前にシンボルツリーを植えるなど、マイホームをもつことで日々への愛着がぐっと高まったとご主人はいう。夫婦揃ってホームセンターへもよく出かけ、小物を飾るための棚やエクステリアの素材を選ぶのも楽しみのひとつになった。
それにしても、シンプルにまとめた空間のなんと魅力的なことか。テーマカラーに用いたブルーは、新婚旅行で訪れたハワイのホテルで使われていた思い出の色だそう。
「インテリアのベースを白とブルーと決めてしまえば、コーディネートもラクでした」と奥さま。ソファの張り地やテーブルのクロス、寝室の壁の一部などに配色されたブルーは、白い空間をいっそう引き立てるのだ。