自然素材をふんだんに、
和の風情にやすらぐ住まい。

室内へ入ると、まず吹き抜け天井の壮大なスケールに圧倒させられる。あらわしになった太い梁に誘われるように、視線が自然と上へ向く。ナラやカラマツなど木の温もりに包まれて、気持ちが和んでくるようだ。

ご主人の会社の同僚に三五工務店を紹介され、現場見学会に行ったときのこと。「吹き上げ天井ののびやかさに、入った瞬間、落ち着いた感じがしました。塗り壁やムク材を使っているところも気に入り、あきらかに今まで見てきた家と違うなと。女性設計士さんだったことも驚きました」と、奥さまは話す。そのときの感動は、11月に完成したばかりの新居に存分に生かされた。
床はナラ、構造材には道産カラマツ、壁は表情豊かで調湿にもすぐれた道産材のゼオライト仕上げ。自然素材ならではの風合いが、上質な空気を醸し出す。三角屋根を生かした吹き抜けのもと、ダイニングキッチンと畳の小上がりがゆったりと配されている。
ご夫婦揃って畳が好きで、最近では珍しい二間続きに。手前はキッチンカウンターに面して掘りごたつとし、晩酌を楽しんだり、お子さんたちが宿題をできるよう工夫。奥の畳は襖で間仕切りができ、将来的な親との同居を考えてのことだ。ご主人はいう。「ソファよりも畳の生活に憧れました。そんなに来客が多いわけではないので、自分たちの好きなように建てようと」。
奥さまはキッチンの正面に庭が見えるのがうれしくて、料理のひとときが楽しくなったという。娘さんといっしょにパンづくりをするために天板はステンレスにし、作業スペースを広々と確保。さらに、レンジまわりの壁は味のあるレンガ貼りだ。油がハネてもお手入れ不要、まさに主婦の味方である。