道ゆく人を魅了する、
ジョージアンスタイルの家。

あたたかみのあるブリックタイルに、エントランスや窓枠の白さが際立つ。安定感のあるシンメトリーなデザインに、屋根のドーマーがアクセント。この家は、人を惹きつけずにはいられない。オーナーご夫婦が、まさにそうだった。

いまから10年近く前、家族でドライブの帰り道。モデルハウスとして公開されていたレンガの住宅が、目に留まった。ちょうど、そろそろ家をと考えていたこともあり、「見るだけ」という軽い気持ちで立ち寄った。「当時、他社からプランの提案も受けていましたが、いまひとつしっくりこない。そんなときに出会ったこの家が、その後もずっと気になっていた」とご主人。
レンガの外壁に安定感のある寄棟屋根、シンメトリーなデザインの正統派ジョージアンスタイル。昔からアンティーク家具が好きで少しずつ買い足してきた奥さまも、一度で虜にしたそうだ。まさに、自分たちが思う理想の家。結局、モデルハウスを譲り受け、ここで暮らして8年が経つ。「つくづくしっかりした家だなと思いますね。外壁のメンテナンスも床のワックスがけも一度もしたことがないのに、まったく問題ありません。それどころか、住んでいるうちにだんだん馴染んできて、深みが出てきました」。
ほどよい光沢をたたえたレッドオークの床に、手持ちの家具がよく映える。存在感のあるソファやチェストが居場所を得たように収まるのは、やはり輸入住宅ならではだろう。空間の隅々まで心地よく整えられ、いたるところにくつろぎのスペースが用意された家からは、日々の暮らしを愛おしむ様子が十分に伝わってくる。