真南に開いた大きな窓から
光が燦々と注ぐ住まい。

　ガルバリウム鋼板の外壁に木を組み合わせ、モダンなテイストのなかにも温もりを感じさせる外観。「カッコいいけど、あたたかみのある家がいい」、そんなHさんご夫婦の夢を映した住まいである。完成は昨年10月。新居での生活をスタートさせてから1ヵ月後には、待望の赤ちゃんも産まれた。明るい日差しが入るリビングに、家族３人のおだやかな笑顔が満ちている。
　結婚して1年を過ぎたあたりから「家を建てたいね」という会話が、夫婦の間で自然と出るようになった。いろいろなモデルハウスを見てみたいが、なんとなく入りずらい。そう感じていたときに訪れたアシストホームのモデルハウスは気軽にじっくり見学でき、まず奥さまがデザインを気に入った。「大きな窓と吹き抜けがあって気持ちよく暮らせそうだなと。他にも何軒か見せていただいたのですが、それぞれ異なるデザインテイストがありすべて雰囲気が違う。そこが自由でいいなと思いました」。
　ビルダーのカラーに合わせるのではなく、デザインもプランも住む人の好みやスタイルにフレキシブルに対応する住まいづくり。アシストホームなら自分たちの思い描く住空間を実現してくれるに違いないと感じたのだ。モダンな感性に木のやさしさが漂うHさんの家は、まさにその通りになった。

　住宅街にある敷地は、南隣に家が建つ配置だ。計画中は更地だったものの、いずれ隣家が建ったときにも日当りを確保できるよう境界から南側の距離をとり、その空間を塀で囲い中庭とした。「夏になったらここでバーベキューをしたり、子どものプールを置いて水遊びをさせるのが今から楽しみです」とご主人。中庭に面したリビングはちょうど真南から採光できるよう、壁面を斜めに開いている。ふたつ並んだ大きな掃き出し窓からは爽やかな光がたっぷり。また、壁に角度をつけたことで隣りの家との距離が広がり、視線が真横に向かないことからも隣りを意識せずにすむという。
　「とにかく広々としたリビングにするのが希望でした。テレビの上は吹き抜けになっていて、高い窓に映る空の眺めもいいですね。夜はソファに座ったまま星が見えるんですよ」。テレビボードと一体になった壁面は木の板を張り合わせた個性的なデザイン。ワイドな空間に洒落たアクセントを添え、階段の腰壁の役割も兼ねている。テレビの位置からキッチンまで届くロングスパンの飾り棚も、思い思いのディスプレイを可能にして暮らしのシーンを盛り上げている。