都市の喧噪をやわらげ、
光を採り込むコートハウス。

ここで暮らすのは、中学生を筆頭に１男３女の育ち盛りのお子さんとご夫婦。これまでは転勤が多く道内各地を移動してきたが、お子さんの学校のこともあり生活の拠点を札幌に定めようと建てたのがこの家である。

マイホームを計画するにあたりまず土地探しからはじめ、それと並行して“北海道の一級建築士”を探した。そのなかで出会ったのがスター・ウェッジで、モデルハウスを訪ねると横田社長が対応してくれた。デザインやプランが気に入りオープンハウスも見せてもらったが、Oさんご夫婦は別のハウスメーカーやビルダーも視野に入れ土地探しを続けた。それから約半年後、現在の土地を手に入れることができた。そして、このタイミングでスター・ウェッジから連絡が来たのだという。「私たちのことを覚えていて、気にかけてくれたのがうれしかったですね」と奥さま。購入した土地は、変形した扱いにくそうな敷地だが、この会社に託してみようと思ったのだ。

リビングと分離したダイニングキッチン、和室と書斎、同じ大きさの４つの子ども部屋、そしてパーティシンクがほしいという要望を伝え、あとはほぼおまかせだったという。出来上がったのはダイニングの正面にライトコートのある開放的なプラン。どこにいても自然光に包まれる心地よい住空間である。

奥さまは人を呼ぶのが大好きで、その際にもパーティシンクが大活躍。92cmの高さがあるカウンターはちょっとしたバーコーナーのようにも使え、ママ友が立ったままおしゃべりを楽しんだり、好きなドリンクを用意したり。お子さんたちも自然とカウンターのまわりに集まってきて、ここでみんなの話を聞くのもお気に入りのひとときだ。

長い廊下は遊びに来た子どもたちが声をあげて走り回り、薪ストーブの前は炎を眺めながらくつろぐご主人の特等席。モダンな意匠を凝らした和室は、畳でのびのび大の字になったり客間としても便利な一室だ。和室の障子を開放すると広々とした階段ホールが正面に映り、季節の演出が心をなごませてくれる。

室内の随所に感じる“ゆとり”とは別に、ダイニングに隣接したライトコートやリビング側のガーデンスペースが、清々しいまでの奥行きを住空間にもたらしている。都心の利便性を享受しながら、静けさと光あふれる理想のわが家である。