伸びやかな空間が心を育てる
女性建築士と創る家

子供の健やかな成長は大きな喜びですが、同じことが繰り返される日々の生活ではストレスを感じることも少なくありません。そんな時、大好きなインテリアや家具に囲まれたら？きっと穏やかな心が満ちることでしょう。F邸は自然素材に囲まれ、心にゆとりが持てる、明るく開放感たっぷりのマイホームです。

家の購入には、さまざまな選択肢があります。「田舎育ち」というFさんご夫妻が選んだのは、木のぬくもりがふんだんに感じられる自然素材に囲まれた家でした。
「長い時間、家で過ごすのは妻や子供たち。彼女たちが居心地がいいと感じる家であることが大切です」と語るやさしいご主人。多忙なご主人に代わって子育てや家事を全般的に担う奥様の負担は、肉体的だけでなく精神的にも大きなストレスがかかります。だからこそ、奥様が気持ちがいいと感じられる住まいであることがひとつの条件でした。
ダイナミックな吹き抜けのあるリビングを見上げると、美しい丸太のあらわし梁が光ります。木の家ならではの迫力としっかりした構造材の魅力が、開放感あふれる空間を演出。そこから二階へとつながるオープン型の階段は、単なるステップではなく空間の伸びやかな広がりと意匠の美しさを表現してくれます。間接照明の使い方も効果的。夜になれば、スポットライトを浴びたリビングが昼とは違った大人のムードある風情を醸し出します。