「イケア」の家具が彩る空間で
家族のつながりもより深く。

〈田舎暮し〉が手がける住まいは、時に和風、時に洋風、そしてモダンな平屋なんていうのもある。一見、共通項などなさそうに見えるが、どんな家を作るときでも大切にしている軸は変わらない。それは、「家族のつながりを生む家」であること。そこに住まう家族の視点に寄り添い、暮らすほどに愛おしく思えるような住まいを丁寧に生み出し続けてきた。そんな〈田舎暮し〉が2012年に発表したこのモデルハウスのテーマは“北欧風”。特に女性から高い支持を得ているという、木のにおいやぬくもりに包まれた空間は、温かくどこか懐かしい雰囲気を湛えている。このモデルハウスができる前の年に比べて約3倍の来客数を誇っているということからもその人気の高さがうかがい知れる。
どの部屋にいても光が入るように設計された片流れの屋根とL型の外観。通りを歩く人にも圧迫感を与えないようにと、オフホワイトとブラウンを基調にした優しい印象ながら、木製の格子や植栽で外からの視線を遮り、きちんとプライバシーを守っている。玄関のステップにはわざわざ海外から取り寄せた自然石を使うなど、細かい部分でも家族への配慮と自然の恵みを生かす北欧風住宅のこだわりが具現化されている。