敷地を有効活用した、インナーガレージのある住まい。

間口が狭く縦に長い、いわゆる「うなぎの寝床」と呼ばれる敷地に建てられたT邸。ご夫婦からリクエストされたインナーガレージを組み込みながら、段差を活かした複層フロアのプランを実現しました。ガレージに車をとめたら、家族はそのまま直接玄関へ移動。玄関ホールの引き戸を開ければ、和室とひとつながりの開放的なLDKへ導かれます。敷地が細長いという利点を活かし、リビングは東側に大きな履き出し窓を並べて採光を確保。反対側には造り付けの収納家具を置き、散らかりやすいリビングの収納に役立てています。リビングにある階段を上がると、途中の踊り場から主寝室と洗濯物を干すためのサンルームに行くことができます。主寝室はインナーガレージの真上に、細長いサンルームは玄関スペースの上部にあたり、それぞれ外観のアクセントにもなっています。さらに、そこから一段上がったところに、ファミリースペースと子供部屋を2部屋配置。フロアごとに設けた引き戸は、開けるたびに異なる空間が広がる驚きを生み出すとともに、光熱費の節約にも効果を発揮しています。