異なった２つの顔が楽しさと驚きを演出する
世界にひとつだけの家

「閉鎖・開放」という明確なテーマを持った、スタイリッシュな黒い家。それが、スタジオ・チッタが手がけたN邸だ。高低差のある敷地形状を最大限に活かし、高台になっている南側には大きな窓やバルコニーを配して開放を表現した。一方、建物の裏側には窓やドアを設けず完全に閉ざされた空間を表現し、両極端な顔を持つ家が完成した。大きなフィックス窓で囲まれた玄関には、ご主人が絶対に付けたかったという黒の鉄骨階段が配され、建物に重厚感と高級感を与えている。階段ホールの天井に配したペンダントライトのオレンジ色が差し色となり、モノトーンの空間に個性が生まれた。