経年進化の家 03・・・・・・

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経年進化の家
☆15年目☆
津幡町・O邸

スキップフロアで発見力が芽生えて

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自分の家だからこそできる小さな実験を盛り込み、ど
んな問題点が出てくるか楽しみなぐらいの気持ちで設
計しました。成功したと思うのは、スキップフロアの
使い方。室内の階段は子どもたちや飼い猫の遊び場に
なり、段差を利用して２階リビングから中３階の子ど
も部屋が見えるので、家族が増えても窮屈さを感じず、
ほどよく気配が漂っています。僕の家づくりのテーマ
のひとつとして、家族全員が１つ屋根の下でそれぞれ
が好きなことをしながら暮らす「居場所が多い家」が
実現できるんじゃないかなと、当時は考えていました。

リビングを２階にしたのも正解で、田んぼだった景色
が住宅街に変わっても、大窓を開け放して家族団らん
を楽しんでいます。15年で最も大きく変化したのは９
畳の子ども部屋です。子どもたちが小さい頃は全員が
夫婦の寝室で寝ていたので、遊び場を兼ねたセカンド
リビング状態。会社の事務所開設時は仕事部屋に。そ
の後３人で使うようになり、今は３段ベッドで区切っ
て３分の１を長女のスペースにしています。部屋の端
から端へと渡る長い机、カスタマイズできる棚、屋根
裏収納など、子供達の成長に合わせつつ細部の工夫の
積み重ねが後になって大いにおおいに役立ちましたね。

日頃の暮らしの中で、妻からのより使いやすい食器棚
への要望や、僕が趣味室にいる時間が思ったよりも短
いといった発見は、クライアントの設計にもかなり生
かしています。僕にとって、ここは家であると同時に
実験的なラボのような場でもあるのです。（Oさん談）
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施工・管理
スイベル

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