大人時間を愉しむ もてなしの和の家

日本家屋ならではの意匠を
現代建築に落とし込んだ大工職人渾身の和空間


和の趣を楽しめる武家屋敷のような家に暮らすことを切望していた夫妻のために職人が腕をふるったK邸。1年をかけて市民講座で住まいづくりを学び、様々な伝統建築を見て歩いた奥さんとイメージのすり合わせを入念に行って、希望の通りの住まいが完成した。

職人冥利に尽きる仕事にみんなが楽しんで現場に通ったと話す社長の黒崎さん。
「細やかな心遣いや丁寧な仕事が本当に有難くて。大手ハウスメーカーでは得られない価値がたくさんありました」と完成した自邸の出来栄えを語る夫妻の表情からも双方の信頼の深さが伺える。

来客を和室に直接に迎えられる広い土間と、窓越しに庭木がのぞく玄関ホールが夫妻が一番気に入っている場所だ。独立した二人の娘さんも頻繁に遊びにくるようになったと言うほど、どんな年代も安らぎを感じる統一された和空間。寒さ暑さをしのぐ基本性能は現代建築によって、意匠は伝統建築を手本とした夫妻の終の棲家が完成した。