住まいの提案、静岡。 vol.10 (P36〜)掲載情報

住まい工房とうくり

家族の気配が感じられるテントのような家

M邸は丹那盆地の小山の中腹にある。高さを抑えた大屋根の木の家が、周囲の緑に溶け込むように建つその光景は、Mさんが思い描いていた理想の暮らしそのもの。間仕切りを極力排した開放的な空間も、1階のリビングに設置された薪ストーブも、とても気に入っている。
「空が広く見える土地にテントのような家を建てて、薪ストーブの火を眺めながら暮らしたい。ずっとそう思っていました。それが見事、叶いましたね」とMさんは微笑む。

2階は、当初、Mさん夫妻が平屋を希望していたこともあって、高さは抑え目に。その一方で、「勾配天井と吹き抜けで、低さを感じないようにしました」と、設計・施工を手がけた
『とうくり』の池田さんは説明する。ロフトへの階段に設けた「見張り台」も同社のアイデア。ここに座れば、2階はもちろん1階のリビングから玄関までを見渡せる。2人の子どもたちのお気に入りの場所だ。

それにしても、ここまで間仕切りがなく、さらにはロフトまで吹き抜けになっていると、冬の寒さが気になるところ。しかし、池田さんによれば、「この間取りは薪ストーブの暖気を家中に回すため。薪ストーブはアメリカのバーモントキャスティング社製で、これ一台で54坪まで暖まるんです」とのこと。
今年3月からこの家に住み始めたMさんたちも、「冷え込みが厳しい日も薪ストーブで十分、暖を取れました」と語る。加えて、地元産や国産の木材を多用した家は、「素足でいても嫌な冷たさをちっとも感じませんでした」。

床は徳島や熊本の杉、天井は天城の杉、枠は韮山のひのき。地元産・国産の木材を多用している。

リビングを囲む濡縁のオイル塗装は、壁を塗るついでに、教師であるMさんの元教え子たちが塗ってくれたそう。

ロフトへの階段に設けた「見張り台」からの眺め。柱には富士ひのきや箱根山のひのきを採用。

窓を開けると風が通る。「夏もきっと涼しいだろうなって、今から夏が楽しみなんです」と奥さん。

  薪ストーブの薪は、『とうくり』で家を建てたOBの人たちと共同で用意しているそう。

土間も外装と同じ黒モルタル仕上げ。ここでピアノ教室を開くのが奥さんの夢だとか。

『とうくり』の提案で実現したオールステンレスの国産オーダーキッチン。「継ぎ目がないので手入れが楽」と、奥さんも大満足!

2階。現在は寝室として使っているが、ゆくゆくは子どもの勉強スペースになる予定。必要に応じて間仕切りを設置することも可能。

      トイレは床に水を流して洗える仕様に。すのこの下に排水口がある。

ビルダー情報

会社名 住まい工房とうくり
代表者名 山下 利之
建築業許可番号 二級建築士事務所/静岡県知事登録(2)第7144
所在地 〒4110035 静岡県三島市大宮町1-2-29
電話番号 055-981-5502 FAX番号 055-981-5503
営業時間 定休日
設立 資本金
業務内容 住宅建築・リフォーム・石工事・石の販売・古民家鑑定・薪ストーブライフのご提案
取扱い工法 木造軸組工法
価格の目安
アフター保証 (財)住宅保証機構/住宅瑕疵担保責任保険、地盤保証20年/アフターメンテナンス(毎年・随時)
取扱いエリア 静岡県東部
取扱い坪単価 50万円~/坪単価 施工実績
ホームページ http://www.toukuri.biz/

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