住まいNET新潟 vol.17 (P46〜)掲載情報

ディテールホーム/坂井建設(株)

ディテールを極めたミニマルなコートハウス

造形的、装飾的な要素を削ぎ落とした平屋のコートハウス。
こだわったのは、空間の最小単位である「面」と「線」だけで構成される美しさだ。

 建築やインテリアが好きで、常に雑誌をチェックしていたという瀧澤さん。住んでいたマンションは、セレクトしてきた家具や雑貨に囲まれていたため、次に求める世界は、既に日々の生活の中にあった。そんな瀧澤さんが家を建てることになった。さて、どこに頼むか─。
 始めからハウスメーカーという選択肢はなかったという。「細かいところまで、こちらの声が届くかどうか不安で」と、その理由を語る。そしてインターネットや雑誌を見て抽出したのが地元のビルダー7、8社。いずれもスタイリッシュなデザインに定評があるところだった。「正直言うと、その中でディテールホームの順位は低かったんです。ホームページの印象が今ひとつで」。よって完成見学会も「見てみないと分からないから」と最後の最後に軽い気持ちで行ってみたという次第。しかし、それがまさかの展開を生んだ。「使いたいと思っていた建具が標準装備で、収まりのいいシンプルな家だったんです。やり過ぎず、余白を残しているところもよかった」。早速、イメージを伝えるとラフスケッチがあがってきた。「暖かみのある手描きで、イメージしやすかったこともありますが、女性目線のパントリーや物干しなど、ちゃんと暮らしのことが考えられていたんです」。他社の図面は、瀧澤さんの思いの強さに応えようとするあまり、男性向きだったと振り返る。奥さまと二人暮らしの瀧澤さんは、完成後の生活も織り込まれたプランがしっくりきたのだった。

「収納の戸に見えないよう壁面化したい」と何度も検証したダイニングキッチンの背面。取っ手は付けずに縦に小さな溝を掘った。溝の影が余計な「線」にならないよう、溝の形を浅い半円にするというこだわりも。また、照明やバーチカルブラインドを吊るす部分も、レールが見えないよう天井を掘り込んで凹ませた

2つの中庭に面した和室。障子は太鼓張りに。照明はコーナー寄りに取り付け、さらに狭角のダウンライトにすることで遊び心と奥行き感を両立させた

LDKは、中庭のデッキと床の高さを合わせることで、継ぎ目のない大空間に。中庭に面した予備室や和室の窓の形を変えることで、切り取られる中庭の景色はさまざまに変化する

ビルダー情報

会社名 ディテールホーム/坂井建設(株)
代表者名
建築業許可番号 特定建設業 新潟知事登録(特-25)第006427号、一級建築士事務所 新潟県知事登録(二)第3516号
所在地 〒9500931 新潟県新潟市中央区南長潟12-15
電話番号 0120-773-121 FAX番号 025-288-5536
営業時間 定休日
設立 資本金
業務内容 住宅・店舗の設計・施工・監理
取扱い工法 木造軸組み工法
価格の目安
アフター保証
取扱いエリア 新潟県下越、中越
取扱い坪単価 40〜60万円未満 施工実績
ホームページ http://www.detail-home.com/
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