自然素材と手作りで、すっきり系ナチュラルを表現

インテリア好きな夫婦が希望したのは、ナチュラルテイストの家。
家具だけでなく建具まで造作することで、求めたイメージが着実に表現された。

「ナチュラルテイストの家で、好きなものに囲まれて暮らしたい」。高橋夫妻には、はっきりとしたイメージがあった。家具や雑貨が好きで、インテリア雑誌を見たり、お店に出かけてあれこれ探すのが趣味。そんな二人が家を建てることになった時、ビルダーに求めたのは、まずイメージを形にしてくれるということだった。「初めからハウスメーカーではなくて工務店だと思っていました」。そう二人が限定したのは、たとえば既製の住宅では、自分たちの思いが収まらないと思っていたからだという。そんな折、住宅雑誌で見かけたのが松尾工務店の家。無垢の木を使った北欧デザインの住まいで「ここなら、私たちの思いを実現してくれそう」と思えたのだという。早速、連絡を取ったところ、施工途中の様子を見学させてもらえることになった。行ってみると、大工が一つひとつ手作業で仕上げている。その様子は、二人の気持ちを後押しするのに十分だった。「たとえば建具も既製品ではなくつくってほしいと思っていたので、現場を見て、松尾工務店さんならお任せできると思えました」
　設計を担当した宮島さんは「木を使った造作はわが社の得意分野」と言う。「しかも高橋さんは、はっきりとしたイメージをお持ちで、こういうものが欲しい、と雑誌の切り抜きなどを持ってきてくださったので進めやすかったですね」。高橋夫妻と宮島さん、３人はまずじっくりと思いをキャッチボールをすることから始めた。