どこにいても心地いい、ひとつながりの住まい

「家にいる時を最良の時間にしたい」と始まったK夫妻の家づくり。
性能とコスト、デザインの両立、仕切りのない空間がそれを実現させた。


　K夫妻にとっては2軒目の家だった。1軒目は結婚後に建てた子どもと暮らす家、2軒目は二人で静かに暮らすための家だ。それまで住んでいた家は部屋数も多く、お子さんたちが独立すると、ひときわ冬の寒さが身に染みた。「小さくていいから、無駄のない家をつくろう」。そう決めた二人は「家にいる時を最良の時間にしたい」と実現してくれるビルダーを探した。ご主人はまず性能や構造についてリサーチ。「長岡には大きな地震もありましたし、雪も多い。構造がしっかりしていることは大前提で、気持ちよく暮らせるように温熱環境も重視しました」。一方の奥さまは初め「古民家もいいな」と思っていたという。ただし、冬になって訪ねると寒さを感じ、さらにはその頃、ヒートショックでご主人のお母さまが倒れたこともあって、性能に目覚めた。二人の気持ちが一致したところで、もう一つ「地元」を条件に加えた。「近ければ何かと安心。それに、求める家を建てられるところがあれば、わざわざ遠くに頼まなくてもいいと思ったんです」。そうして選んだのが、創業して百余年になる池田組だった。池田組は「LOCAL LIFE STANDARD」をキーワードに、高気密・高断熱の性能とスタンダードなデザインを両立させているビルダー。「雪国でどんな暮らしがしたいかと考えたら、ここにたどり着いた」と池田雄一郎専務が言うように、無駄のない高性能と温熱環境で、コストも抑えているところが特徴だ。　……続きは誌面でどうぞ