ガレージのある家で心地いい時間

長岡にあるモデルハウスは、インナーガレージありきで始まった。
もう一つのテーマは、分譲地の一般的な敷地において、いかに広々と
開放的に、心地よく暮らせるか。リアルな答えが空間に詰まっている。


　外から見ると、ガレージのある箱とその奥にもう一つの箱。２つのボックスが組み合わせられたような外観のモデルハウスは、雪の多い場所、限られた敷地の中で、光と風を呼び込みながら心地よく暮らす、という地点から出発した。
　柏崎に本社を置き、中越地方を中心に設計施工を手がけているBANhomeには、もともとインナーガレージの要望が多かったという。雪が降ってもスムーズに車が出し入れでき、雨の日も濡れることなく家に入りたい。そんなリクエストに対してモデルハウスは、インナーガレージありきで企画された。ただ、一般的な分譲地の面積で考えた場合、その分、室内が狭くなってしまう。そこで採用されたのがスキップフロアだった。
　階段を上ると、中２階にＬＤＫが広がっている。インナーガレージの上のスペースを有効活用したこの空間では、大きな窓で眺めを楽しみながら、光と風の中、外からの目線を気にすることなくゆったりと過ごせる。階段を少し上れば、広々としたランドリースペース、その先には子ども部屋にも使える個室がある。１階と２階をつなぐようにある中２階のＬＤＫは、暮らしの中間地点として、家族が集まりやすい空間ともなっているのだ。　……続きは誌面でどうぞ